惑星のさみだれ 7巻


「ヒーロー 参ッ上ォ!!」

惑星のさみだれ 7 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 7 (ヤングキングコミックス)


 うはははははははっ!何だ!何だよコレ!アツすぎて燃え笑いが止まんねえよ!*1


 のっけからテンション最高ですみません。つーわけで7巻も滅ッ茶苦茶に面白かったです。ドラマCD化との事ですし、何か毎回言ってる気もしますけど最早「アニメ化せんでどーする」と言えるほどに良質の絶対王道少年漫画に育ちました。こういう傑作をリアルタイムで読めるってのは本当に嬉しいなあ。


 それではざらっと感想を。以下ネタバレ含みますのでご注意ください。


・東雲半月と三日月の過去編。ああ、やっぱカッコいいよ半月さん。この話で再び見れた彼の勇姿が嬉しくもあり切なくもあり。


・十体目と姫の戦闘。やはりさみだれは強い!可愛い!カッコいい!パンツ全開で暴れまわる姫が実に爽快でした。


・そして夕日と三日月の決闘編。にひひひ、アツイねえ。オトコノコだねえ。夕日の成長が軸の一つになってる物語とはいえ、本当に変わりましたねゆーくんは。1巻の頃からは考えられないほどに良い顔・良い目で、良い台詞を言うようになりました。


・雪待と昴編。いいなあこの二人の関係。お互いがお互いを想い、ただ「幸せであるように」と願う二人に頬が緩んでしまう一話でした。アツい話の後にこういう話を挟む所が本当に巧いよなー、水上先生は。


・余談。P.111で「戦国妖孤」絶賛上映中。ちょっとニヤリ。


・今巻では表紙とサブタイトルの通り雪待、昴、太陽の小中学生組がメイン。特に太陽の心情が騎士団側と魔法使い側との関りの中で変化していく様子が見所でした。「両親に顧みられない」という子供らしい悩みの中で精一杯無関心無感動を貫こうとする太陽がなんとも切なくもいじらしく、可愛い。


・十体目VS騎士団ファイナル。太陽を叱咤する雪待がイイ。六体目の闘いの時もそうでしたけど、雪待は土壇場で見せる芯の強い所が凛としてて好きです。


・でもって今巻の最大の見せ場。太陽達3人の元へ駆けつけた夕日と三日月が半月と同じポーズで「ヒーロー参上!」ときた。ああ、もうアツい!アツ過ぎるぜコンチクショウ!夕日と三日月にとっての半月ヒーローに、彼等自身がなった瞬間。この時3人の目には、間違いなく二人はヒーローとして写った事でしょう。大人に憧れた子供が、やがて大人になって子供の憧れとなる。受け継ぐ者がいる限り、受け継ぐ意思がある限り、この素晴らしい五月雨は止むことがありません。

 三日月の「おれらの番なんだぜ?」という台詞もイイなあ。既に3回くらい7巻を読み返してますが、今となってはこの言葉だけでグッとキます。


・そして太陽VS十体目。早速「ヒーロー」への第一歩を踏み出した太陽。正直ここまでこのキャラを掘り下げてくれるとは思いませんでした。少年の成長が見える、実に良い話でした。



 というわけで7巻も素晴らしく面白かったです。先程も書きましたが、こうやって傑作が出来ていく瞬間を体験出来るのは漫画好きとして本当に嬉しい。

 しかし次はまた半年待ちかー。ああああ早く読みたいよう。

 ヒラコー先生の新連載も始まってるらしいし、アワーズ買おうかなあ。マイマクテリオンも夢中で読んでたしね。


 

  • 過去記事

「惑星のさみだれ」1〜3巻感想

「惑星のさみだれ」 5巻感想

「惑星のさみだれ」 6巻感想

「惑星のさみだれ」のタイトルの意味


 

*1:燃え笑い:超アツい場面に圧倒されるあまり、腹の底から笑いがこみ上げて来る現象。オレ語。