メガロマニア 1〜4巻


メガロマニア 1 (ガンガンコミックス)

メガロマニア 1 (ガンガンコミックス)

メガロマニア 2 (ガンガンコミックス)メガロマニア 3 (ガンガンコミックス)メガロマニア 4 (ガンガンコミックス)


 表紙絵見て気になってたんでまとめ買い&まとめ読み。

 警官にして半人半鬼の少女「カノン」と、その相棒である「ヨハン先輩」を軸にしたバディ・アクションもの。素直に面白かったです。


 旧世界の技術で生み出された人造生命「亜人」が人間に虐げられているという世界観と、そんな世界の中で両者の混血であるカノンが人と亜人の為に自分にも出来る事を探して悩み、成長していく姿が物語のキモになっています。

 いやー、いいねえコレ。ヒトならざる人を用いて「人間」を描く作品は数多あるけれど、やはりいいものはいい。


 亜人、というのはいわゆる獣人で、狐娘やら猫娘やら虎男やら虎娘やらカマイタチ男やらが出てきます。作者さんのタッチが好みという事もあって、この辺は獣人スキーとして目に楽しい所。

 で、女の子キャラで言うと主人公のカノンがダントツに可愛いです。スゲー可愛いです。超可愛いです。なまら可愛いです。だって元気娘でポニテで制服で「まじりもの」で恋する乙女ですよ?どうですかお客さんそうですかお客さん。
 あ、ちなみにカノンちゃんは相棒であるハンス先輩にちょっとラブの状態です。ハンス先輩の「普段は怠け者のように見えて決めるところはきっちり決める」というキャラ造形もベタながら実にカッコいいですねえ。


 4巻までの中では、亜人を闘い合わせるのを見世物+賭け事にしてる地下闘技場を舞台にした、コロッセウム編(3〜4巻前半)が特に良かったですね。各々キャラが立った闘士達の反乱をアクション的な見せ場にしつつ、人と亜人が現在どんな関係にあるか、及び亜人の持つ「人間らしさ」を丁寧に描き出していて、とても読み応えがありました。また、カノン自身の身中にある鬼の血の危険性と、それを抑えこんだ「大事なもの」を描く事によって、彼女の立ち位置もここに至ってより明確なものになりました。

 で、サアこれでますます面白くなるぞーって所で第一部完。うああああ、もしかして打ち切りッスかうさみちゃん!

 終わりかたも中途半端だし、これは是非是非続きを描いて欲しいなあ。こういうお話、大好きなんですよ。絵も良いし。


 あまりネット界隈で感想見ないですけど、コレはもっと売れてもいい作品だと思います。つーわけで布教の為のキャラ紹介。



 カノン達の勤務する交番に保護されてる(住み着いてる)狐少女のメリー。最初はツンデレっぽかったのにいつのまにか食いしん坊キャラに。それもまた良し。



 亜人独立を目指す敵側の間諜、黒猫のスカーレット。外観もキャラの性格付けも猫娘スタンダード。だがそれがいい



 闘技場の無敵のチャンプ、人虎のティガ。肉体の強靭さの裏に精神的な脆さを持った良キャラ。



 ティガと同種族のリアム。闘技場で無理矢理闘わされるこの少女が、反乱のきっかけになります。



 で、トリをつとめまするは主人公カノンの数少ないセクシーショット(扉絵)。うむ、ナイスおっぱい。この娘が強くて可愛くてサイコーです。



 この絵にビビッと来る人はゼヒどうぞ(新刊で)。内容も良いですよー。