南波と海鈴 1・2巻


南波と海鈴 1巻 (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)

南波と海鈴 1巻 (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)

南波と海鈴 2 (百合姫コミックス)

南波と海鈴 2 (百合姫コミックス)

 装丁綺麗だなーと思って表紙買いした所、またしても里見秀樹氏の仕事。なんだかんだ言ってやっぱり巧いよなこの人のデザイン。


 お話の方は天真爛漫猫耳娘とツンデレお嬢様が織り成す、ほんのり百合風味コメディ。

 ではあらすじを兼ねた登場人物紹介でも。

 南波(ななみ)…なぜか猫耳猫しっぽの中学1年生。他には八重歯とアホ毛を標準装備。成績はあまり良くないけれど、とにかく明るくて元気。海鈴の事が(友達として)大好き。


 海鈴(みすず)…ツインテールツンデレ風の女の子。成績優秀な超お嬢様。南波の幼馴染にして世話役にしてツッコミ役。南波の事が(友達として以上に)大好き。

 
 一条りな…南波達より1年先輩の2年生。神出鬼没な不思議ちゃん系黒髪少女。南波と海鈴を(面白半分で)暖かく見守りつつちょっかいを出す良き(?)先輩。


 一条るな…海鈴の家でメイドのバイトをしているりなの姉。高校1年生。メイド志願の理由は「萌えだから!」。コスプレ好き。妹とは逆でいつもハイテンション。


 二波(ふたみ)…南波の姉にして極度のシスコン眼鏡っ娘。つり目・黒髪・眼鏡という委員長風の外見と性格を兼ね備えながらも、南波の前ではその愛ゆえに暴走する困ったちゃん。


 三波(みなみ)…南波の姉にして二波の妹*1。背が高くボーイッシュで女性ファンが多い。るなとは同級生で友達。暴走する姉、二波の突っ込み役。

 主だったキャラはこんな所。2巻でまた増えますが、それぞれキャラが立ってて混乱することはありません。


 基本的にはコメディですのでガチ百合描写はなく、南波に対する海鈴の秘めた想いが微笑ましい程度の百合分。二波の南波ラブっぷりはガチですが、そこらへんはあくまでもコメディ要素の一つですのでシリアスな展開にはなりません。


 で、この作品の良い所は女の子達がそれぞれ可愛いこと。南波は素直で明るいアホの子(褒め言葉)で可愛いし、そんな南波を見てドキドキする海鈴がまた可愛い。それにまあぶっちゃけ南波シスターズなんて全員猫耳ですから、いうなれば猫耳娘のバーゲンセール。獣人スキーの自分にとっては最早何かの罠かと疑うほどに素晴らしい絵ヅラで御座います。グッジョブ。


 正直、腹が痛くなるほど笑うネタもちょっと考えさせられるような描写もないけれど、女の子達が楽しくワイワイやってるのを見てると、こっちまで楽しくなって頬が緩んできます。ほんのり百合風味の学園漫画をニヤニヤまったり楽しむには良い作品かと。


 ↓こちらはメイドごっこをする南波と、余りの可愛さに戸惑う海鈴。ちなみに左下で「私も…」と考えているのは海鈴の事が好きな小学生「真子」。

 可愛いから「やめなさいよ」なんて言えず、だからと言って「可愛いよ」なんて照れくさくて言えるわけない。そんな海鈴が可愛いんですよ。紳士諸君なら…わかってくれるよね。


 ちなみに、例によって敢えて引用しませんが、2巻までの俺的ベストショットは2巻最終話の「ほっぺにチュ」の場面。作者さんは新人さんのせいか、話が進むたびにどんどん絵が巧くなっていくのですが、2巻のこの場面は本ッ当に可愛い。存分に悶え転がらせて頂きました。いやーご馳走様でした。


 続刊も購入決定。


  • 余談

 獣人好きの事を「ケモナー」と呼ぶことを先日初めて知った。という事は自分はケモナーだったのか…。

 自分がこちらサイドに落ちたのは間違いなく手塚治虫先生の影響。火の鳥太陽編の犬上宿禰、W3(ワンダースリー)のボッコ、きりひと讃歌のヘレン…。あの人の書く獣人、エロ過ぎますよ。

 

*1:ちなみに一波〜六波、南波の七人姉妹