弱虫ペダル 6巻


<ちょっとネタバレ注意>

弱虫ペダル 6 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 6 (少年チャンピオン・コミックス)


 アツいぜアツいぜアツくて死ぬぜ!


 1000km走破合宿の中盤戦を描く第6巻も実にスバラシイ出来でした。読んでてこれほど燃え笑いが漏れる作品ってのはそうそうあるものじゃありません。

 今巻は好敵手「真波山岳」との2度目の出会いや、今まで影の薄かった2年生二人との闘いが見所。

 山岳と出会ってインターハイというものを強く意識するようになった坂道もアツいのですが、今巻では2年生の手嶋先輩と青八木先輩が光ってました。天才型や一能力突出型でも無く、一人一人では「並」のレーサーである彼らが、協力して上を目指す姿勢が堪らなくカッコ良い!


 誰だって一番になりたいもの。表彰台のてっぺんに立ちたいもの。しかし各々の独力ではそこに至れないと判断した二人は、二人で一つの結果を目指して走り出します。その決断に込められた、二人の苦渋と悔しさと友情と期待と情熱に思いを馳せると、自然と体温が上がってしまいます。ああ、やっぱいいわあこの漫画。


 話の流れから言って最終的には1年生トリオが勝つんでしょうけど、それでも自転車競技で「チームワーク」というのは大事な要素。この2年生とのエピソードは、それを坂道たちにわからせるために必要な筋なのでしょう。巧い構成です。

 今まではオールラウンドの今泉、スプリンターの鳴子、クライマーの坂道という別個の個性だった3人が、間もなく一つの塊になろうとしています。


 これは続刊も目が離せませんっ。

  • 余談

 とまあ、これだけアツい漫画を楽しんだ後は自転車に乗りたくなるのが世の常人の常。にもかかわらず今週は腰を痛めてしまってお預け状態。

 なのに明日は天気良さそうで絶好の自転車日和っぽい。うー、自転車乗りたいよう。

  • 過去記事

 →弱虫ペダル 5巻 感想