学園創世猫天! 4巻
本日の猫漫画その4。
- 作者: 岩原裕二
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/06/20
- メディア: コミック
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岩原裕二先生の漫画は余さず買ってます。この人の洋画的ハッタリの効いたストーリーと、アメコミから派生したようなざっくりした絵が好き。
こちらは転入生「ユミ」と飼い猫の「カンスケ」をはじめとした人間+猫のペア達と、猫の霊獣「火焔」率いる異種族の霊獣達との戦いを描いた学園バトル物。
人間と猫の1人+1匹を1セットとし、それぞれが独特の能力を持って戦う様はなかなかに燃えます。例えば「ユミ+カンスケ」は毛糸を使った着せ替えによって猫→人型に変化して戦ったり、「小鳥+ムサシマル」は巨大化してパワーファイターになったり、「伸+ヤマト」は刀をパワーアップさせて戦ったり、といった具合。
人間と猫が1セットで出てくるので自然キャラ数は多くなりますが、岩原先生は描き分けのきっちり出来る作家さんなので混乱する事もありません。ただ、キャラ数がぐんと増える1巻後半〜2巻あたりは2度くらい読んでおくと後がスムーズです。
4巻ではバトル物のベタ場面「先に行け。俺はここに残って敵を食い止める」をやってくれたクール系眼鏡男子の「伸」と、カンスケがユミに語る以下のシーンが良かったです。
↓敵地へ乗り込むのを前にしてためらうユミに対して、カンスケが「行きたくなきゃ行かなくても良い。後悔しない道を選べ。それがどんな道でもオレはオマエの前を歩く。」みたいな事を言って、その後にこのシーン。
*つぶれて読みにくいかも知れませんが、右下の台詞は「そこがオレの領域(ナワバリ)だからな」。
しかもその前に「オレは別に戦いが好きなわけじゃなくて、領域(ナワバリ)を守るために戦っていただけ」なんて台詞もありました。つまりアレですよ。要約すると「オマエはオレが守る!」っつー事ですよ。男前じゃねえかカンスケ。かっこ良いぜ。
で、またこの後にサプライズがあるのですがそこは流石にネタバレ自重。思いっきり予想外で思わず吹いてしまいました。
お話は結構サクサク進んでるので、そんなに巻数かけずに終わりそう。因縁の発端となった百年前の「双籠の姫」が実に良い黒髪美少女なので、個人的にはもっと過去編を読みたい所ですが、さてさて。
- 余談
チャンピオンREDって言うと「赤い核実験場」とか「折角だから俺はこの赤い扉を選ぶぜ」とか言われてて随分はっちゃけた雑誌のイメージがありますが*1、その雑誌に連載しているとは思えないほど真っ当な美少女+妖怪アクション漫画。本誌読んでないから知りませんが、単行本のラインナップを見る限り浮いてるんじゃないのかなー。ま、それぞれ面白いから別に良いんですが。
*1:偏見?