ヤオヨロズガール 1・2巻
- 作者: 御船麻砥
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/01/24
- メディア: コミック
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- 作者: 御船麻砥
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2008/02
- メディア: コミック
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表紙買い。ディスコミニュケーション然り、こういうゴチャゴチャワイワイした絵ヅラって結構好きなので。
舞台は16年前に「大災害」を経験し、復興を目指す島国「ニホン」。超強い女の子「吉備津百花(きびつももか)」が、もっと強い「お婆ちゃん」の指示で瓦礫の山から古い機械を集めたりしながら、仲間の猿山や犬養と一緒に色々な騒動に巻き込まれるお話。
基本的にはスラップスティックコメディなのですが、百花の出生の秘密とか、お婆ちゃんが機械を集めてる理由とか、主人公達が住む復興が遅れている地域と現代社会と変わらないくらい復興している地域の格差の激しさとか、百花を親の仇と勘違いする男とか、シリアスな伏線も所々に顔を出してきます。
1・2巻通して読んだ感想としては、ゴチャゴチャした小物とか服のデザインは割と好きなのですが、ストーリーとしてはまだ全容が見えてこないので何とも言えません。ただ各話の構成を見る限り、お話を伝える能力は充分持っている作者さんだと思いますので、話に一本スジが通ればグッと面白くなりそうです。多分百花の出生の秘密とか生き別れの兄(?)の存在とかがそれになるんでしょうけど、今の所百花が「自分の過去を知りたい」と思う所まで考えておらず、彼女の目的意識がはっきりしていません。そのせいか1・2巻では下町的日常コメディの面が強く、ストーリー漫画としては散漫な印象を受けます。ただ、2巻の後半から話が動き出してきてるんで、3巻に期待。
続刊も買い、ですが刊行ペースが随分遅いな…(年1冊ペース)。ま、気長に待ちましょ。