からくりサーカス最終巻

 

からくりサーカス (43) (少年サンデーコミックス)

からくりサーカス (43) (少年サンデーコミックス)

 いやー、終わりましたね。正直後半ちょっと引き伸ばしっぽくて萎えた部分もありますが、それでも全体的には相変わらずの藤田漫画でアツくて面白かったです。


 では43巻感想。例によってネタバレ含むので読んでない人は回れ右。


・鳴海とマサルが背中を合わせて戦うシーンが良い。成長したよなあ、マサル


・リーゼとマサルの別れのシーンも良いなあ。こんな可愛い娘に「ウソツキ…」なんて言われてみたいものです。まあ一生ありえんシチュエーションですが。


・どっかで藤田センセが言ってた通り、鳴海としろがねのキスシーン。センセは「二人がキスしたらこの物語はおしまい」って言ってたらしいけど、逆に言えばそれが物語の終わりに必要不可欠だって事。まさにその通り。この2人がハッピーエンドにならずしてどうするか。グッジョブ。


・あれ?仲町達5人生きてたよ…。逆にヴィルマと阿紫花は死亡確定ですか。元とはいえ職業殺人者だけを死亡確定にしたのは作者なりの考えですかね。


アルレッキーノパンタローネが本懐を遂げて笑顔になるシーン。でもそれは単にプログラムによるものではないと思います。シルベストリがスズランを懐に持ち続けていたように。コロンビーヌが「おみやげ」を持って旅路に出たように。そして、フランシーヌ人形が「べろべろばあ」をした時のように。個人的には43巻ではこのシーンがベストでした。こういう機械が心を持つシーンってのはベタなんだけど大好きです。


マサルVSフェイスレスとその後のくだりは特にどんでん返しもなく、まあ落ち着くところに落ち着いたという感じ。この状況じゃこれ以外に終わらせようがないよな。



 こんな所かな。残念ながら総合点では「うしおととら」の方に軍配があがるけれど、それでも43巻という長きに渡ってコレだけのアツさを保ち続けるってのは常人に出来る事では有りません。


 藤田先生、本当にお疲れ様でした。充電が完了しましたら、また面白い漫画を是非お願いいたします。