フロントミッション1より


「カレン……、一緒に行こう」


<以下ネタバレ注意>

 先週に引き続きゲームからの名ゼリフを一つ。とか言いながらまたしても古いゲームですが、SFC版フロントミッションより主人公のセリフ。

 状況は以下の通り。まずは同じ部隊の仲間であり主人公の恋人でもあった女性(カレン)が冒頭の戦闘で生死不明になってしまう。やがて物語の終盤、主人公はラスボスの乗るヴァンツァー(ロボット)を倒すが、敵は機体を置いて逃げてしまう。主人公がその機体を調べると「カレン」という名のコンピューターパーツが手に入って、そこで主人公が言うのが上のセリフ。つまり自分の恋人が脳みそだけの生体コンピューターにされて敵の機体に入ってたというわけ。

 このゲームの醍醐味はロボットの腕や足、コンピューターなどのパーツを組み合わせて自分の好みの機体を作り上げる事が出来る所。それをまさか、こういう形でストーリーに絡ませるとは。

 この場面で良いのは主人公が変わり果てた恋人を自分の機体に組み込み、泣くでもなく、敵への怒りをわめき散らすでもなく、ただ一言「カレン……、一緒に行こう」と呟く所。起こってしまった事の全てを受け入れ、そして全てを終わらせる決意を込めた短くも重い一言。そのあまりのカッコ良さ、哀しさに心底震えた。

  • 余談

 そういえばPS版も出てたな。もう一回やりたいけど、素直に最新作(5だっけ?)をやるべきだろうか。このシリーズ、3以降やってないんだよな…。