PEACE MAKER鐵

 「ここには、友達ダチしかいねえよ」
 

PEACE MAKER鐵 (6) (ブレイドコミックス)

PEACE MAKER鐵 (6) (ブレイドコミックス)

 クロガネ5年ぶりの新刊。待ったぜ。待ちまくったぜェ、ヤロー。

 今巻は油小路の変のラストに加えて鉄之介と鈴の話をちょいと。期待通り面白かったです。


 ・油小路編なので当然藤堂平助が死んでしまうわけですが、ここの持って行き方・見せ方がまた巧い。思わずちょっとウルっと来ましたわ。史実の本流は変えずに、どういう物語(=解釈)で人の生き死にを魅せるかというのは歴史モノの醍醐味。山南さんの時といい、黒乃先生はその辺の史実と虚構のバランスが非常に巧いです。グッジョブ。


 ・あと大きな見せ場も無いままに既に暗殺されてしまっている龍馬の扱いがちょっと可哀相。新撰組メインの話だからしょーがないですけどね。


 ・鉄之助を助けると決めたときの斉藤さんが大変にカッコ良かったです。不完全な未来視なんて厄介な物を抱えながらたゆとうように生きてきた斉藤が、自分も流れの中にいる何某だと認識し、「今」「自分」にしか出来ない事をする為に剣を抜く。やっぱり男の決意の瞬間はいつだってカッコイイものです。


 ・そんなわけで6巻読了したのですが、あとがきに驚愕の一文が!「出来るだけ早く再開させたいと思います」って……また休載中か!


 ちくしょう、待ってるぜ。待ちまくってやるぜェ、ヤロー*1

*1:AKIRAに出てくるクラウンのザコの真似で。頭カチ割られて死ぬ奴な