玩具屋にて

 今日いつもの玩具屋に行った時の話。

 店内をアレコレ見ていたら、小学三・四年くらいの男子が店に駆け込んできて、自分の真横でピタリと止まった。息も切れ切れに「あった〜〜!」と安堵の声を漏らしながら手に取ったのは、S.H.Figuartsの仮面ライダーディエンド。きっと近所の店を探し回ったんだろう。

 それだけを買って、意気揚々と彼は店を出ていった。1分に満たない出来事。


 そういえば自分も、昔はよく目当ての玩具やプラモを探して玩具屋を巡ったり、玩具で戦争ごっこしてたりしたなあ。


 「子供は変わった」なんて言うけれど、根っ子のところじゃたいして変わってないのかもしれない。

 子供が子供らしくヒーローに憧れてる。好きなヒーローの玩具を買って目ン玉キラキラさせてる。

 世界中のどこかで毎日繰り返されてる光景なんだろうけど、こういうのって、何か良い。


 いつまでも在り続けて欲しい日常風景の一つです。