モテキ 1巻
- 作者: 久保ミツロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/23
- メディア: コミック
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突然のモテ期に戸惑う恋愛下手な三十路前男を描いた作品。
いや、もう、なんか…ひどいな!(褒め言葉)
なんつう酷い漫画ですかコレ。あちこち痛いんですけど。
主人公の空回りっぷりや女子の反応なんかは物語として見てて楽しいのはもちろんの事、この作品の巧い所はモテない男が何でモテないのか、そして主人公に何故モテ期がやってきたのか、ちゃんと見える作りになってるんですよ。
具体的に言うと、物語の主体は主人公である「藤本幸世(男)」で作中に出てくるモノローグも主人公の物が大半なのに、的確なセリフ回しと描写で女の子達がナニ考えてるか(藤本をどう思ってるか)がわかるようになってます。
そのため「男がモテ期になって女と関わって行く」という体裁の物語でありながら、その実は女から見た男のダメポイントを軸に据えてるという面白い構造になっております。
ちょこっとだけネタバレしますと、愛されたい中毒で自己完結型の所が主人公の欠点であるのですが、今後はその辺りの「気付き」が物語として一つのヤマになりそうです。
とはいえ単純なラブコメとしてもストーリー展開が実に面白いので、今しばらくは藤本と女性達の恋愛劇を見るのも楽しそう。
非常に読者にダメージを与える作品ながら、続刊が楽しみな漫画です。いや正直、勉強ンなりますわー。