eency-weencyモンスター 1・2巻
eensy-weensy モンスター (1) (花とゆめCOMICS)
- 作者: 津田雅美
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/07/05
- メディア: コミック
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- 作者: 津田雅美
- 出版社/メーカー: 白泉社
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1・2巻完結の津田先生の恋愛漫画。人気が無かったとか言うわけではなくて、最初から12ヶ月(12回)で終わるように設計されていたとの事。
確かに2巻できっちりまとまっていて実に面白かったです。やっぱ津田先生はコンプレックスを抱えた主人公の恋愛漫画、巧いなあ。
eency-weencyとは「とても小さな」という意味。
これは「小さな怪物」が心の中に棲んでいる女の子と、その怪物が生まれるきっかけになった男の子の物語。
女の子「五月七花」は平凡で明るい普通の娘。片や男の子「常盤葉月」は周りの女子達から「王子」と呼ばれるくらい綺麗な顔立ちで文武両道のスーパーマン。普段はおとなしい良い娘なのに、男の子を見ると女の子の中の小さな怪物が悪意を持って「王子だって!ハハハハハ」と騒ぎ出します。
流石に面と向かっては怪物を出さなかった女の子でしたが、あるきっかけで遂に男の子に向かって直接怪物をぶつけてしまいます。
男の子と女の子の物語の始まりは、こんな具合に最悪でした――
お話はそんな感じ。
まー当然予定調和として二人がくっつくわけですが、その過程がやっぱり凄く面白いんですよ。カレカノ前半期のような切れの良いコメディを交えつつ、男の子と女の子の揺れる気持ちが抜かりなく描かれています。グッジョブ極まりない。
で、最終的には本当の「小さな怪物」は小悪魔系の女の子そのものだったというオチですよ?*1
何だコレは!!甘酸っぱいのう!甘酸っぱいのう!
というわけでラブコメ成分をとっくりと堪能させていただきました。大変美味しゅうございました。やはり津田ラブコメは良いなあ。
*1:七花は背が小さいという設定