恋愛(ラブ)ラボ 2巻
- 作者: 宮原るり
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2009/01/07
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
恋愛を研究するおかしな生徒会を描いた学園コメディ4コマ第2巻。
ああ畜生、やっぱ面白いわコレ。風呂で読んでたら夜中なのに声出して笑っちゃったよ。お隣さんに申し訳ないくらいの音量で。
マキの天然暴走ボケもリコの的確なツッコミも、ネタ・テンポ共に1巻よりパワーアップしてます。おまけにエノ・サヨ・スズの3人のキャラの掘り下げも出来てきて、5人娘にどんどん愛着が沸いてきました。
で、この作品の良い所は単に笑えるだけじゃなくて、いろんな所に「愛」を感じるんですよ。例えばマキに対するリコの思いやりだったり、クールなサヨが実はエノを凄く大切に思っていたり。そういうエピソードが稀に挟まれるから、だんだん女の子達に確かな温度を感じるようになってきます。まっこと良い漫画ですわ。
また、前巻の終り頃で5人娘が揃った時点では「マキ・リコのコンビ+エノ・サヨのコンビ+マスコット的な扱いのスズ」という図式だったのが、2巻になるとお互いが色々影響し始めて関係や考えが変化して来るのが面白い。「となりのネネコさん」や「みそララ!」でもそうですけど、宮原先生って御人はそういう「人と人の出会いが生む化学反応」を描くのが本当に巧いです。
例えば、メガネスキーとして密かに注目しているのがサヨとスズの関係性。お金大好きでクールなサヨは立場的にはエノに対してツンデレ、言い換えるなら「エノはサヨの嫁!」なわけですが、純粋なスズに影響されてサヨの心がちょっと融け始めてる具合が実にニヤニヤなのであります。ちょっと真面目な書き方しますと、エノくらいしか友達がいない*1サヨが、スズの純真さやバカみたいな人の良さに当てられて、ちょっとずつ殻を破り始めてるんですよ。もう、こういう頑なな娘さんが解きほぐれていく様って大好き。可愛いのう可愛いのう。あ、無論眼鏡補正入ってますけどね*2。
そんなわけで非常に完成度の高い4コマ漫画。強力にオススメします。
- 過去記事