神のみぞ知るセカイ １・２巻

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

　

神のみぞ知るセカイ 2 (少年サンデーコミックス)

　前作「聖結晶アルバトロス」には全く食指が動きませんでしたが、こちらは最近ネット界隈で話題になってたんで買って読んでみました。

　結論から言うと結構面白く読めました。

　お話はギャルゲー攻略の神と言われるオタク主人公が女の子の悪魔に出会い、地獄から抜け出した悪い魂を捕まえる為にリアルの女の子を落とす事になる、という物。章ごとでヒロインが変わり、一人落としたら次の女の子のシナリオ、という感じになっています。ヒロインも「陸上部元気娘」「本好き無口っ娘」「ツインテお嬢様」など非常にステレオタイプ。

　「これなんてギャルゲー？」的な展開のラブコメ漫画は星の数ほどあるけれど、この漫画では「主人公がゲームの恋愛しかした事が無い為、ゲームの文脈で三次元の女の子を落とす」という舞台仕立てによって、そのゲーム的展開にある程度の説得性を持たせています。これは巧い設定。

　ただしギャルゲー経験の無い人が読んでも面白くないだろうなー。この作品と読者の間に「ギャルゲー的文脈」という共通言語があるから成り立っている作品なので。

　まあそんなわけでお供役の悪魔「エルシィ」が最終攻略キャラなのはガッチガチのお約束であることは疑いないわけで。その証拠に章毎の幕間にエルシィとのイベントも着実にこなしています。善き哉善き哉。

　続刊も買い。