アンデッド

アンデッド 1 (ビッグコミックス)

アンデッド 1 (ビッグコミックス)

 生ける屍=アンデッドを描いた井上和郎先生のシリーズ連作。

 通常リビングデッドと言えばバトルアクションかRPGに出てくる定番の怪物なのに、この漫画では「強い想いを残して死んだ者が「アンデッド」となって蘇り、暖かい気持ちになると消滅する」という設定が面白い。その舞台設定を活かしたコメディ+ハートウォーミング物の連作に仕上がってます。

 正直「美鳥の日々」も「あいこら」も面白いんだけど今ひとつピンと来なかっただけに、こんな作品も描けるんだなあ、と感心。素直に面白かったです。特に恋人がアンデッドになる第1話と、ゾンビオタクが出てくる第8話が綺麗にまとまってて好き。

 あと持ち上げた所で落とすようで申し訳ないが、アクション描写は苦手みたいですね。ガンアクションが大好きな自分としては第6話はちょっと…ゲフンゲフン。二丁拳銃とハトと、教会…じゃなくて墓場をモチーフとして使うあたり、井上センセがコレ系が好きなのは伝わってくるんですが。