トクボウ朝倉草平 2巻
「行政指導してやらないとな」
- 作者: 高橋秀武
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/10/03
- メディア: コミック
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表紙買いした1巻ですっかり気に入ってしまった、ダウナー系必殺仕事人漫画第2巻。主人公は警察庁に所属する警官なんだけど「勧善懲悪」ではなくて、「懲悪」のみに特化した主人公のドSぶりと悪党のリアクションが実に愉快で痛快。
それでは児童向け雑誌風に2巻の内容をちょこっと。
草平お兄さんのおしごとは、ようちえんの先生みたいなものです。それも悪い子せんもんの。
でも、お兄さんは悪い子が大きらい。「がいちゅう」がはびこる社会をかなしんで、お兄さんはよくこう言います。
そんな草平お兄さんだけど、ほんとうは悪い子が大すき。
だってほんとうは悪い子とあそぶときは「れいじょう」がひつようなのに、お兄さんは「ぎょうせいしどう」ってしくみをつかってまで悪い子とあそびたがるんですもの!
「ぎょうせいしどう」っていうのは、かんたんに言うとこういうこと。
つまりお兄さんが「あそびたいなあ」と思ったら「しょうこ」とか「れいじょう」とかいらないってこと。ちーとだね。
だからお兄さんは悪い子とあそぶのが大とくい。きょうはなわとびで悪い子とあそんでるよ。
*ほかにも悪い子をぐるぐるまきにする「きっこうしばり」なんかもとくいだけど、男のしばりすがたはえづらがみにくいから見たいひとはたんこうぼんを買ってね。
そのほかにも2かんではあたらしいおもちゃ「おはじき*1」で悪い子とあそんだりしてるよ。
どうかな?悪い子のみんなは草平お兄さんとあそびたくなったかな?
でもあそんでほしい悪い子にひとつだけちゅうい。おにいさんはほんとうにあそぶのがだいすきな「どえす」だから、さいごまであそばないと…
すねちゃいます。
もう、どっちがこどもかわかりませんね。
そんなわけで2巻も朝倉警視のバリエーションに富んだ仕置きの数々に存分に笑わせていただきました。あー、やっぱ良いわこの漫画。
ただ、2巻からは警察の暗部も描くようになってきて、本格警察ドラマの面もじわじわと出てきました。ネタキャラだと思ってた、FBI帰りの熱血勘違い君「伊達警視」も、物語の中で重要な要素を占める様になって来てます。ズレていながらも真面目熱血を貫く伊達がちょっとカッコ良かったりします。
こりゃあ単なる懲悪コメディでは終わらんなあ。この方向で行ってコメディとドラマのバランスが巧く取れれば、もっと一般受けする漫画に化けるんじゃないかコレ。
さて次巻でどういう展開に持ってくるか。いやいや、実に楽しみであります。
- 過去記事
*1:警察的な意味で