餓狼伝 22巻
(ネタバレ含みますので未読の方はご注意)
- 作者: 板垣恵介,夢枕獏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: コミック
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バキはあんなになっちゃってるのに、こっちはこんなにも熱くて面白い。ってえ事は板垣先生もやっぱりその辺りコントロールして描き分けてるんだな。なんだかんだ言ってスゲエよこの人。
今巻は自分の印象としては完全に長田祭り。姫川に負けはしたものの、勝者を食う実に良い戦いっぷりでした。
敢えて打たせ、組み付き、完璧に虎王を極めた長田の勇姿に鳥肌。しかし次の瞬間、大技に沸いた観客の大声援に反応してしまい、不意を突かれて姫川の反撃を喰らってマットに沈む長田。彼はプロレスラーであるが故に肉を切らせて骨を断ち、そしてそれ故に歓声に対して無意識に向き直ってしまった。長田は甘かったのではない。プロレスラーとして哀しいほどに純粋過ぎたのだ。
ああ、長田カッコいいよ長田。
あと藤巻はかませ犬だと思っていた――そんな時期が俺にもありました。
ところで主人公の出番はいつでしょうか。