ふたつのスピカ 11〜14巻
ふたつのスピカ 11 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 柳沼行
- 出版社/メーカー: KADOKAWA(メディアファクトリー)
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: コミック
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ふたつのスピカ 14 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 柳沼行
- 出版社/メーカー: KADOKAWA(メディアファクトリー)
- 発売日: 2008/03/22
- メディア: コミック
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こちらも続刊購入止めてたのをまとめ読み。
<ネタバレ注意>
元々「ふたつのスピカ」は泣かせるのが巧い漫画だと思うし、そこを作者が意識して描いていないと言えば間違いなく嘘になるだろう。しかし、こちらとて年に数百冊の漫画を読んでいるという自負がある。「泣かせ」のシナリオにいつまでも簡単にやられっぱなしというわけには行かない。
ツンデレ風に言えば「だ…だからっていつも引っ掛かると思ったら大間違いなんだからねっ!」といった所だ。別にツンデレ風に言わんでもいいですかそうですか。
ましてや、今回は10巻までのフラグ*1立ち具合や13巻オビの惹句から「シュウが死ぬ」という事は既に読む前からわかっている事。
フッ…勝った!事前にわかっている悲劇など恐れるに足らんわ!どれどれ、落涙とはまでは行かないまでも「じん」とくらいはさせてくれるんだろうなあ?ん〜?
(読書中)
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シュウ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(滂沱)
だってだって妹がぽんかんジュースで府中野がぬいぐるみであの自販機の前でケイが夜の公園で泣いてる所にアスミが来て夏には毎年唯ヶ浜に集まろうって約束した矢先に星空と四人の写真を持ったまま「猫ふんじゃった」ですよ?
何ィ?わからんだと?わかれ!
くそう、好きだお前ら!アスミもケイも府中野もマリカもシュウも皆大好きだ!好きな奴等が好きな奴が死んだのを悲しんで泣いてるんだから一緒に泣かんでどーする!
…というわけで、気持ち良いくらい見事に引っ掛かりました。この作者さんはアレですか。『国民に「猫ふんじゃった」を聞いたら即泣く回路を植えつけるのが目的の秘密結社』に所属でもしてるんですか。自分の脳内では「からたち野道」と「おじいさんの時計」と「ハナミズキ」でその回路は形成済みなのにこれ以上増やそうというんですか。正直、次回何かのタイミングで「猫ふんじゃった」を聞いた時に冷静でいられる自信がないわ…。
さて、お話のほうはかなり進んできて、アスミ達もいよいよ次は最終学年。少年少女が宇宙を目指す物語というコンセプトは変わらないと思いますので、逆に宇宙に行ったらそこで終わりかな、と。だから後は長くても3〜5巻くらいで終わりかな。ライオンさんも消えかけてるし。
願わくば同じ病に侵されているマリカも救われて欲しい所ですが。あとは府中野の長年の想いも報われて欲しいな…と思ったら14巻ラストで大変な事に!
おいおい、これ以上の悲劇は勘弁してくれよ、という所で次巻に続き。気を揉ませてくれるじゃないの。
*1:フラグ言うな