そこぬけRPG 1・2巻
- 作者: 佐藤両々
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/03/07
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- 作者: 佐藤両々
- 出版社/メーカー: 芳文社
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最近4コマ漫画の感想多いなー。4コマは密度高いから実は4・5冊続けて読むと案外疲れるんだけどね。
さて、こちらはゲーム会社に就職した主人公の苦難と受難の日々を描くお話。予想以上に面白くて大満足でした。元々佐藤両々先生の漫画はまんがライフMOMOの「天使のお仕事」が初見で、その頃から「色気のある絵を書く人だなあ」とは思ってはいましたが、こうしてちゃんと読んでみるととネタもしっかり面白い。「天使のお仕事」も買って来ようかな。
では簡単に登場人物&舞台紹介を。
京橋久太郎…開発がやりたくてゲーム会社に就職するが、なぜか広報へ。広報の女王様「カナさん」から下僕の久太郎略して「ゲボキュー」という有難いあだ名を授かり、更にラメ入りのピンクの全身タイツを着せられたまま会報誌の編集という激務をこなす。根っからの受難体質。
鷹丸香苗…広報部の主任。通称カナさん。乳でかくてスタイル抜群の三十ピー才。仕事はバリバリ出来るが、経費でコスプレ衣装を作ったり、新人(ゲボキュー)を玩具にしたりとやりたい放題。根っからの女王様体質。
水戸…人当たりの良い笑顔が印象的な広報部係長。締め切り前の修羅場での笑顔は、怖い。
小鳥遊…開発部の敏腕ディレクター。小柄。京橋の企画力を見込んで開発に引き抜こうとするが…。
株式会社エクスチェンジャー…登場人物達が働いているゲーム開発会社。作者の佐藤両々先生はゲーム会社に勤めていて会報誌の編集に携わった事があるそうですが、あくまでも「この物語はフィクションです」との事。フィクションですったら!(→佐藤両々-Wikipedia)
お話の基本はカナさんの容赦無いゲボキューいじりとハードワーキングな日常を見て楽しむ漫画。また、ゲーム業界をネタにしているのでゲーム好きには業界の裏が垣間見れて面白い。自分はそこそこにハードワーカーかつゲーム好きなので、かなりツボの描写がいくつかあって一層楽しく読めました。
で、この漫画の最大の魅力はやっぱりカナさん。その扇情的なボディと破天荒な女王様っぷりとが堪らなく魅力的ですし、「好きな子ほどいじめたい」という小学生男子のような行動原理が見ていて非常に気持ち良いです。もちろん実際に「ゲボキューラブ!」という明確な描写があるわけではないので真偽の程は定かではありませんが、行動や口調の端々からそうなんじゃないかと思われる節が所々あって、実にニヤニヤさせられます。
明確なデレの描写がないだけにツンデレとはちょっと違うかもしれませんが、この漫画の真価はむしろカナさんの可愛さにこそあるのではないかと。ゲボキューをからかって迫ったりベタベタしたりするのを全てカナさんの不器用な愛情表現と捉えると、なんていうかその…すごく萌える。更に言うなら、からかわれてまんざらでもないゲボキューの様子も見所。
いや実際その視点でこの漫画読むと、とんでもなく可愛いですよカナさん。たとえ三十ピー才でも。むしろ三十ピー才だからこそ。
↓好きな子(ゲボキュー)に年齢がばれた時には、ここまでうろたえるんですよ!
きゃーーーー!可愛すぎるぜカナさん!
というわけで年増の妙齢の女王様のカッコ良さと可愛さが見たい人には超オススメ。「まんがタイムオリジナル」での連載開始から始まって、「まんがタイム」でも連載開始との事もうなずける面白さ*1
続刊も買おうっと。