暴れん坊少納言 ２巻
- 作者: かかし朝浩
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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そういや１巻の時に感想書いてなかったですかね。かかし朝浩さんの漫画って事でもっとカオスな内容かと思ったらさにあらず。なんかフツーに面白いです。もちろん平安時代の歴史モノとして楽しめるかというとそんな事は無いのでご安心（？）を。
内容としては清少納言をヒロインに、橘則光を恋のお相手にしたドタバタラブコメ物。着眼点としては「桃尻語訳・枕草子」*1と同じなんでしょうが、漫画にするにあたって史実をかなり取捨選択してるらしく、またキャラクターも解りやすく描かれていて非常に読みやすい。身もフタもなく属性で言ってしまうと「清少納言：ツンデレ元気娘」「紫式部：おでこちゃん文学少女」「定子（中宮）：若干黒い姉キャラ」「彰子：ワガママゴスロリ姫」といった具合か。
もちろん実際の平安マニア（何ソレ）には失笑ものなんだろうが、これが面白いから困ったもの。ストーリー、キャラ共に良く描けていてラブコメものとしてきちんと楽しめます。
特に２巻からはメインの２人の関係もじりじりと進展してきているようで、ツンデレの王道的展開を見せてくれます。ふるえるぞハート。
また、こちらの漫画はびっくりするほどパロディが含まれてない。普通この手の漫画だったら、しかもかかし朝浩さんの漫画だったら随所随所に他の漫画やアニメのパロを入れてきそうなものなのに、それがほとんど見当たらない。地力で読ませよう楽しませようとしてる作者さんの姿勢に好感*2。
何気に先が気になる漫画になってきました。続刊も買いです。
- 超余談
定子ってどっかで見たことあるなー、と思ったら「ロングロングウェイホーム」に出てくるウンモ星人のステラに似てんだな。つーかほぼ一緒。このへんはパロディというよりもセルフカバーというべきか？
