散人左道 1・2巻
正道にあらざる者、故に左道
- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2003/10/24
- メディア: コミック
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- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2004/07/05
- メディア: コミック
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ほんのりネタバレ含むんで完全にサラで読みたい人は回れ右。
「惑星のさみだれ」の水上悟志先生の初連載作品。一応これで現状出てる水上作品はコンプのはず。
お話は「散人」と呼ばれる退魔師「左道」と、先を見通す妖精眼の能力を持った弟子「よる」の物語。要は妖怪バトルアクション物なのですが、「惑星のさみだれ」を初めとする水上作品と同様、どこか力が抜けていつつもアツい時はアツいという作風はこの頃から健在だったようです。
絵が粗かったりキャラの個性がぶれてたりしてる部分は初期作品のご愛嬌。それもこれも「よるちゃん」が可愛いのでオッケーです。
だって垢抜けない格好した眼鏡っ娘ときたらそりゃーもうアレですよ。おまけにラストバトル前に不意打ち○○とかかまされたらそりゃーもうアレですよ。イヤイヤどうですかお客さんそうですかお客さん(さっぱりわからねえ)。
いや、以前パンプキンシザーズ5巻の話でも話した通り、不意打ち○○には弱いんスよ自分。メロメロっすよ悶え転がりまくりですよ。しかもそれが自分にとって即死属性*1の眼鏡っ娘によって行われた日には、もはや全身の毛穴で受け止めざるを得ないと言えよう(何を?)。
えーあんまり眼鏡眼鏡言っててもアレなんで作品そのものについて触れておきますと、中々に面白かったです。さみだれはまだ終わってないんで水上作品の連載作の最終回は初めて読みましたが、ああいう物語の畳み方は好き。先にも書いたとおり粗い部分はありますけど水上先生の漫画が好きな人なら十二分に楽しめる内容。妖怪ものという事で、短編集「げこげこ」とか「ぴよぴよ」に載ってた「百鬼町シリーズ」が好きな人には特にオススメ。ちなみに自分はあのシリーズでは「サンダーガールと百鬼町」が一等好き。妙齢の女性の可愛い仕草って…良いよね!(昨日からそんな話ばっかりだな)。
ちなみに本作2巻のあとがきは水上ファン必読。「惑星のさみだれ」4巻の奥付前頁で秋谷師匠が言ってたのと同じ事が作者自身の言葉で語られてます。つまり漫画を描く事・読む事に対する先生のスタイル。こういう厳しくも優しい真摯な姿勢ってのは見てて気持ち良いです。
- 余談
自分にとって不意打ち○○の原風景は多分「めぞん一刻」の「本当、すぐ騙されちゃうのね」のシーンなんでしょうなあ。いやあ、アレは良いラブコメだ。
*1:死ぬのかよ