朝霧の巫女1〜5巻

 「朝霧の巫女」の5巻が出ましたー。

 とりあえず買ってパラリと読み始めてみたものの、サッパリ話がわからないのでカバー下を読んで一笑の後に一服、後に一考。…うん、やっぱり4巻が出たのが昔過ぎてどんな話だったか思い出せない。話が見えない。
 しょうがない、斜め読みでもいいから1〜4巻通して読んで思い出すかー、と思って既刊を引っ張り出した瞬間、自分の目の節穴さ加減に心底脱力した。

 朝霧の巫女 1 (ヤングキングコミックス)朝霧の巫女 2 (ヤングキングコミックス)朝霧の巫女 3 (ヤングキングコミックス)朝霧の巫女 4 (ヤングキングコミックス)朝霧の巫女 5 (ヤングキングコミックス)

 1巻〜5巻の表紙の構図が全て同じ。しかもその巻のトーンや進行具合に合わせて「1巻=朝+柚子」「2巻=昼+倉子・珠」「3巻=夕立+こまさん」「4巻=雪の夜+主上」「5巻=幽世+忠尋(審神者ver.)」になってる。いままで全然気付かなかった…。


 ……つーか3巻表紙画像無えじゃねえかボケエエエエエエエエ!せっかく自分の迂闊っぷりを公開する振りをして「ちょっとちょっと!すごくね?俺すごくね?頭良くね?*1」的な情報を皆様に大公開して自慢しようと思ったのにDAINASHIですよDA・I・NA・SHI!


 というわけでお気づきでなかった人はご自宅で確認くださいませ(投げっぱなし)。


 無い人は買ってください(スネ気味)。


 面白いので(オススメ)。


 ま、それはさておき単行本の方に話を戻しましょう。まだ斜め読みしかしてないものの、5巻はいかにも伝奇物って感じで非常にいい匂いがします。学園コメディ+ラブコメチックだった前半がここの暗黒を描く為・対比する為に着々と準備されていたとすると、作者は結構な巧者なのかも知れません。


 いずれにせよ、最終巻では綺麗な表紙が見たいものです。忠尋だけでなく、願わくば一番のお気に入りキャラ「こまさん(猫又)」の魂も救われて欲しいなあ。5巻でこまさんが露にする、昏く、激しく、哀しい、ヒトならざる人の情念。物の怪が人の零した血と涙の澱みから生まれるのなら、物の怪が流した涙は一体誰が受け止めてくれるというのか? いやー、もう大好物ですねこういう話。
 だいたい、元はといえば3巻の表紙のこまさんがあまりに魅力的で表紙買いした漫画ですからねえ。黒のタートルネックに黒のロングスカートに黒ブーツに猫耳に二又尻尾に哀しそうながらも射抜くような目、そして緋色の番傘とそぼ降る雨。人と妖と洋と和の絶妙な匙加減でのミックス。たまらん。


 あーそういえば本誌ではもう終わってるんでしたっけ。ってえ事は次の6巻くらいで終わりかなー、と思って調べてみたら…なんと全9巻!(作者さんのブログ参照→こちら) つまり単行本の直し+追加頁作業で発刊がずーっと止まってたってことですかあ?上條淳士の「SEX」かよ!
 まーでもここからメキメキ面白くなりそうなんで期待期待。面白い漫画の為なら多少待つくらい屁でもねえ。


 「おめえの描いた漫画…俺は、買うぜ!」(「ガレキの翔」の谷かおるの真似で)

 
 つーわけで明日明後日も休みだし、「妖の寄る家」含めて一気通貫で読もうっと。
 

*1:すごく悪そう