スコアブック - それはロックじゃない

　「スケッチブック」の小箱とたんの短編。野球部を舞台にしながらも「まともな野球成分」など１ｍｇも配合されていない問題作。

　内容はコメディ仕立ての漫画なんですが、ストーリーの進行、ギャグのキレ、全てグダグダでユルくて投げっぱなし感あふれる仕上がりでした。だがそれがいい。

　大笑いするわけでも捻ったオチに膝を打つでもなく、学芸会とか文化祭の舞台のようなノリでひたすら繰り返される「そこそこ」のネタ群を読んでいると「ああ、俺は今毒にも薬にもならないマンガを読んでいるのだなあ」という気分に浸れます（いい意味で）*1。

　まー小箱とたん先生ファンで、スケッチブック出張版のストーリー部分が好きだったら買ってもいいんじゃないでしょうか。

*1:何気に失礼な物言い