秘伝公開

 まあ秘伝っつう程のものじゃないんですが、漫画を集め始めてから15年でたどり着いた、現在ベストと思える棚の差し方が以下に紹介する「3重置き」+「1冊前出し」です。同様の事を既にされている方も大勢いると思いますが、知らない人の為に僭越ながら公開いたします。


 こんな人は是非どうぞ。

・漫画の置き場所が無い!棚を増やしたいけれど場所も無い!
・極力多くの漫画を棚に入れて並べたい!
・前後2重に置いたけれど後ろの漫画が見えない。目当ての漫画を探すのに一苦労…。

 では早速「3重置き」+「1冊前出し」の解説を写真付きで書いていきます。解説役はタチコマ君です。玉川紗己子女史の声を脳内再生しながらお読みください。無論「タチコマはそんな事言わない」とかはナシの方向でよろしく。

1.棚の一番奥に表紙が見える形(いわゆる面陳)で置きます。大判コミックスなら2冊、少年コミックスなら4冊くらい×棚の幅分置きます。この形にする漫画は、「完結していて/巻数の多い漫画」が適しています。




2.その前に普通に本を差していきます。この状態では一番奥の3列目に2冊×3=6冊分が並んでいます。要は普通の前後2重置きの後ろに面陳して、その分多く詰めるという事です。ここでたかが6冊と侮るなかれ。このサイズの本棚だと12マスあるんで、本棚1本で72冊分になります。少年コミックスなら144冊分が浮きます。

これで「MASTERキートン」全18巻が詰め終わりました。ここでのポイントは1巻だけ最前列に出しておく事です。




3.後は同じ事の繰り返しです。続いて「砂の薔薇」と「スプリガン」を1巻だけ最前列に出して、後列に詰め込んでいきます。

こうする事で2列目やその後ろに何が入っているか、最前列を見るだけでわかります。完結作品で比較的巻数の多いものが適している、というのはその為です。後ろに入れるのが3・4巻程度のものですと、最前列がバラバラの背表紙ばかりになってしまって美しくないですから。




4.完成状態。

最前列は少ない巻数で完結している作品、または続刊中の作品を置きます。大事なのはギチギチに詰めずに多少の余裕を持たせておく事。こうしておけば続刊を買ってもそこに差すだけなので、棚の入れ替え回数が激減します。
ちなみに1巻だけを前に出すのは、友人が来て「コレどんな漫画?」と言われた時に見せる為です。最終巻を前に出すと大変な事になりますから。


 
 以上です。お付き合いいただき有難うございました。(ペコリ)


 もちろん同じ作者や同じ出版社で極力固めて入れていくと検索性が非常に良くなります。ってこの辺は当たり前ですよね…。

 3年くらい前にこの方法に落ち着いたのですが、収納性・検索性ともに現時点ではベストと思ってます。もちろん「横置きしたくない」派、「最前列は極力単色(同じ漫画)が好き」派の方々には使えない方法ですが、とにかく「みちみちに詰めていきたい」派、「多すぎて何が何処にあるのかわからなくなってしまう」派にはオススメの詰め方です。是非ご活用ください。


 あ、それと応用例を一つ。

ベルセルクに注目。

 既巻数が多くて、いつまで経っても終わらない漫画*1を後列に詰めて、1巻と最新刊を最前列に出しています。こうする事で何巻まで買ったか一目瞭然です。例えば新刊を買うのが勿体無くなって、それでも集めるのを続けたい漫画があったら、しばらく買い控えておいて続きの巻を古本屋で買う、というやり方も出来ます。


 とにかく集めている漫画が増えれば増えるほど「何が何処にあるか」「何巻まで買ったか」がわからなくなってきます。いくら漫画が好きと言っても憶えるのには限界がありますから、その辺は見やすい棚を作る事で解決するのが良いのではないでしょうか。もちろん多少の見栄えは犠牲になりますが。

 少しでも皆様のお役に立てたのなら幸いです。

 逆にこんな方法もあるよ、と言う人は教えていただけますとありがたいです。



  • 過去記事

タチコマ製作日記完成編おまけ

*1:他意はございません。ええ、ございませんとも