GA 芸術科アートデザインクラス
「101匹素猫が大行進してる」
GA 芸術科アートデザインクラス (1) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: きゆづきさとこ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: コミック
- 購入: 12人 クリック: 156回
- この商品を含むブログ (245件) を見る
盆休み中に読んで面白かった漫画その6。まだやるか俺。
とある専門学校の芸術科アートデザインクラス(GA)を舞台に描かれる4コマ漫画。天然眼鏡っ娘の「キサラギ」、熱血で体力まかせの「トモカネ」、マイペース暴走娘の「ノダミキ」、無口黒髪優等生の「キョージュ」、5人のまとめ役にしてツッコミ担当の「ナミコさん」の5人が織り成すスクールライフは今日も無闇に元気でちょっぴり暖かい。
あらすじはそんな所。んー、4コマ漫画はあらすじ書くの難しいな。
「棺担ぎのクロ。」があんまり面白かったんでこっちも即購入。「クロ」と違ってこっちは完全にコメディ4コマです。表紙からそんな感じはしてたけど、「クロ」との余りの作風の違いに良い意味で裏切られました。
こちらも最近多い「女の子の日常を描いた漫画*1」なんですが、5人のキャラがそれぞれに良い味出してて非常に良い感じです。あと作品柄、美術系のネタが多いのでそちら方面が好きな人or勉強した事がある人/してる人は一層面白いんじゃないかと。自分も図画工作とか美術の時間大好きでしたんで、所々反応してしまいます。
またコメディ部分もキチンと起承転結がついてる正統派の4コマ漫画で面白い。特にミキとトモカネの暴走迷走っぷりがいつも見てて楽しいです。「クロ」と同じく漫画としての完成度はかなり高いほうじゃないかと。
キャラ的には「キサラギ」と「キョージュ」が俺的脳内ランキングでツートップ。まあ「あずまんが大王」では「榊さん」と「よみ」が好きだったんで順当な所ですか(オイ)。「トモカネ」とか「とも」や「神楽」みたいな熱血暴走系のおバカキャラ(褒め言葉)も結構好きなんですけどねえ。
ああ、もちろん他の3人もそれぞれに個性があって可愛いです。
また、他の皆はキョージュ、キョージュって呼ぶのに、ナミコさんだけは彼女の事を「マサ」って呼ぶんですよね*2。百合とかそういうんじゃなくて、あの二人の間に流れるなんとも言えない空気が好き。見守る側の人間同士の共感というか相互理解というか。5人を家族に例えるとしたら二人はグループのお父さんとお母さん、と表現すると伝わるでしょうか。
さて、キョージュの話で出色だったのは何と言っても1巻最終話の鳥の話。8P分で1本のストーリーになってるんだけど、116Pの4コマには参った。セリフが全く無くてキョージュの仕草と表情だけで何が起こったか表現してます。3コマ目と4コマ目なんて、ほんのちょっと目の大きさが違うだけなのにそこから彼女の感情が伝わってきて、結構キます。で、また見守るナミコさんとノダミキがいい味出してるんだこれが。この1本でノダミキってキャラが「ああ、彼女は
で、キサラギの方は例によって眼鏡っ娘な訳ですが*3、この娘がまた天然で素直で一生懸命で激烈可愛い訳ですよ。トモカネが素描(そびょう)を素猫(すねこ)と読み間違えたのを聞いて素猫を想像したり、それをクロッキー帳を埋め尽くすほど描いたり。またある時は購買のおばちゃんのホラ話を真に受けて勉強したり。またある時は仲間が入選しているのを見てくやしく思ったり。そこでまた「やっぱり…くやしいです」って言っちゃう素直さ・真っ直ぐさが俺のハートに風穴を開けやがってくださります。
あーもう!今時こんなイイ娘が何処にいるっていうんですか!畜生!大好きだ!
というわけでもちろん次巻も買いです。
- 余談
むんこセンセといい、きゆづきさとこセンセといい、近年4コマ漫画での大当たりが多くて嬉しいですね。漫画喫茶の中には置いてない店もあったりしてイマイチ一般的な知名度は低いみたいですが、ここ最近の4コマは本当に読まなきゃ損損レベルの逸品がゴロゴロしてますよ。みんなもっともっと4コマ漫画買ったらいいと思います。でもってそのうちA5版の漫画*4の置き場所に困って、A5版の本用の棚を1本作ったらいいと思います。まあ大きい本棚が複数本ある奴は、おそらく既に後戻り出来ない状態だけどな。