べしゃり暮らし 1・2巻
べしゃり暮らし 1 学園の爆笑王 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 森田まさのり
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: コミック
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- 作者: 森田まさのり
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: コミック
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もともと少年ジャンプで連載してた漫画がヤングジャンプに移ったのに伴っての判型調整版。
面白い。本誌の方は読んでなかったけど、確かにこれは少年ジャンプよりも青年誌向けのような気がする。
以前「リンガフランカ」の感想の時も同じ事を書いたけど、お笑い業界をネタにした漫画ってのは難しい。漫画では人それぞれで読むスピードが違うので、漫才・コントで重要な「間」を使えないからだ*1。
だから、「お笑い」をテーマにしながらも、劇中で行われるネタ自体の面白さ加減は漫画の背骨とはならない。第一、漫才を見たければTVや劇場で見れば良いし、漫画で笑いたければギャグ漫画を読めば良い。
従って、「お笑い」をテーマにした漫画というのは業界に生きる人、業界を目指す人の生き様を描いたものになる。
この漫画も同様。2巻までのストーリーでは、「学園の爆笑王」と息巻いている主人公がプロの世界に刺激を受けて、ぼんやりと「お笑い業界」を意識し始める流れになっている。更にこの漫画で良い所は、それぞれのネタがちゃんと面白い事。もちろん爆笑するほどの事はないけれど、これも今までの連載で作者が「漫画の間」を分かっているからこそなせる技だろう。
また、作者自身がお笑いを描く事には随分熱心なようで、この作品の連載前に「芝犬」「スベルヲイトワズ」といった短編も描いている*2。この辺の作者のモチベーションも、この漫画の出来を良くしてるんだろうな。
もちろん続巻も買いです。