こまみたま 全1巻
- 作者: 中山敦支
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/06/04
- メディア: コミック
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好みの絵なんでジャケ買い。どっかで見たことある色使いだなー、と思ってたらトミイマサコに似てんだな。あっちの方がレベル上だけど(いらん事言うな)。
神社の一人娘「天野サクヤ」は、ある日誤って神社に代々伝わる
御珠 を壊してしまう。その珠の中には妖怪達が封じ込められていて、それは日本中に散らばってしまった。しかし御珠の封印が解けるとともに、かつて退魔士と共に妖怪達を封じていた人型の狛犬「アシュラ」と「ウノ」も蘇る。「妖怪を封印するのを手伝って!」と二匹(二人?)に助けを求めるサクヤ。しかし千年前の妖怪退治が終わった時、信じていた退魔士に封印された彼らはすっかり人間不信。そこでサクヤは彼らに言う。「全ての妖怪を封印できた時は、あたしの魂をあげる」
好色で粗野で暴れん坊の「アシュラ」とクールでハンサムで武士道気取りの「ウノ」、そして天然系で真っ直ぐな少女「サクヤ」。一人と二匹の妖怪退治珍道中はまだまだ始まったばかり…
あらすじはそんな所。
つーか全1巻つまり打ち切りですけどねー(言いやがった!)。でも、多分月刊ジャンプの休刊とも絡んでるんじゃないでしょうか。休刊号(7月号)まで連載してると単行本を出すには中途半端な話数になるとか。
「封印解放→妖気に惹かれた雑魚妖怪が集まる→蘇った狛犬がそれらを退治」っていう第一話の流れが「うしおととら」、あと狛犬阿像のアシュラと吽像のウノのキャラが「サムライチャンプルー」のムゲンとジンに丸かぶり。あちこちに散らばった妖怪を封印していく所なんかは「カードキャプターさくら」か「どろろ」と言った所でしょうか。あとアシュラがサクヤを助けた時に「勘違いすんなよ。お前の魂は俺が貰うんだから、こんな妖怪には食わせねえ」とかいう流れも「うしおととら」っぽいですね。
いや、別にパクリって非難してるわけじゃなくて、そこそこに面白かったです。何より作者が「楽しい漫画にしよう!」としてるのが伝わってきて好感触。絵のセンスもある人だし、あとははウマの合う原作者と組んだら結構良い物が出来そうです。
是非週刊ジャンプで冒険物の少年漫画を…と言いたい所ですが、月ジャンからの流入組は決まってるみたいだし、ちょっと厳しいかな。
ま、気長に待ちましょ。