シン・シティ

 面白え!やっぱストレス溜まってる時はアクション映画に限るな。

 犯罪が横行する街「シン・シティ」で3人の男のドラマがオムニバス形式で語られる映画。原作者フランク・ミラーの言葉をそのまま借りるなら「車と女とトレンチコート」を愛する男達のハードでボイルドなお話。もちろんモノローグも実に豊富。そしてアクションシーンはとにかく派手。素晴らしい。
 新鮮なのは基本モノクロ映像でありながら強調したいところだけに色をつけた映像。アメコミの世界をそのまま実写にしたようなシャープでクリアなイメージの画面だった。驚いたのは背景がほとんどCGだって事。こういう映画の撮り方って凄く面白い。

 個人的にはミッキー・ローク演じる傷面の大男「マーヴ」の話が良かったな。ブルース・ウィリスの話も良かったけど。アクション物で2時間って結構長い部類に入るけど、全くソレを感じさせない。ホントに2時間あっという間。

 「キル・ビル」「デスペラード」「レザボア・ドッグス」あたりが好きな人間だったらまず間違いなく楽しめるバイオレンスアクションの傑作。続編も出るようなので超期待です。
 

 ロバート・ロドリゲス監督のファンにとって嬉しかったのはプレミアム・エディションの特典ディスクに入ってた「ロバート・ロドリゲスの料理教室」。今回もまたふざけながら真面目に料理を作ってます。

 「今回はシン・シティ風タコスを作ります。まずは冷蔵庫からスーパーで買ってきたタコスのシートを出して…(そのままゴミ箱に放り込む監督)いや、これはゴミです。やっぱり皮は手作りで。」

 監督面白すぎ。