ラブロマ

さて、皆さんは「レイ」って言うと誰を思い浮かべますか?


綾波レイ?→まあ基本ですね。
南斗水鳥拳のレイ?→かっこいい死に様でしたね。
レイ・チャールズ?→なるほどそう来ましたか。

でも今俺の頭の中で「レイ」っつったら真っ先にレイ姉さまが思い浮かぶ訳ですよアンダスタン?


というのも今日これを全5巻一気読みしたので。


ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)

ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)


 何事も直球で話してしまう、ちょっとズレた男の子「星野一」とDNAにツッコミ遺伝子が刻まれてる女の子「根岸由美子」の高校生カップルを軸に描かれる学園コメディ。ギャグのキレも良く、またちょっとイイ話なんかもあってとても面白かったです。何より「異性と付き合う」という事に真剣に立ち向かう彼らが、見ていて清清しくて微笑ましくて、ちょっと羨ましい。

 主役の2人のキャラも非常に良いのですが、同級生をはじめとした脇のキャラたちも個性的で、時に「もう一つのラブロマ」を見せてくれたりもします。これがまたイイ。


 で、そんな脇キャラの中でも特にイイのが主人公「星野一」の姉「星野レイ」。初登場時に「姉のレイです。零戦のゼロでレイです」って言った瞬間にビビッとキタね。ツリ目で冷静沈着で無愛想だけど、本当は心の優しい女の子という、まあよくあるっちゃあよくあるキャラ造形なんですが、この娘がもう可愛くてしょうがない。もうね、もうね、俺こういう「可愛いでしょ」「優しいでしょ」ってアピールしない/出来ない不器用な女の子って思いっきりツボなんですよ!(落ち着け)


 作者もお気に入りだったらしく、巻末のオマケ4コマは5本中4本がレイ姉さま絡み。しかも良い出来。もういっその事「無敵ゼロ式」ってタイトルでアフタヌーン四コマ漫画描いちゃってくださいよ、とよ田みのる先生。そしたら単行本はもちろん、本誌も毎号買いますぜ。



 ともあれこの人の漫画はイイ空気が流れてます。次回作に期待。