カミヤドリ5巻

カミヤドリ (5) (カドカワコミックスAエース)

カミヤドリ (5) (カドカワコミックスAエース)

 最終巻。読みましたー。

 いやー、懸念したとおり打ち切りですなこりゃ。過去編が終わって次がいきなり最終話だもの。しかも所謂「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドだし。絵もそこそこ巧いし話も結構面白かったんだけどなあ。

 カミヤドリという怪物化する疫病に侵された感染者を救う手はただ一つ――殺す事。しかも殺さなくてはカミヤドリは次々と感染し、被害が広がっていく。だから主人公達は感染した市民に、あるいは自分の肉親に、あるいは仲間に銃口を向け、今日も重い重い引き金を引く。彼らを「救う」為に。そしてかけがえの無い人々を「守る」為に。

 …というテーマ性が結構ツボで良かったです。


 とまあそれらしい事書いてみたものの、何より残念なのがヴィヴィの勇姿が見れなくなることですよ。こないだの日記でも書いたけど、この作品だけで終わらせてしまうには惜しいキャラ。強くて可愛くて何考えてるかわからない系の女の子で、しかもさっき書いたテーマ性を匂わせる場面もあって、仲間や友人を撃ち殺した時にはやり切れない表情を見せたりもする。そりゃ荒木飛呂彦も惚れるっちゅうねん(2巻オビ参照)。


 マジな話どっかで続編描いてくんないかなー。無論ヴィヴィ主役で。