絶対可憐チルドレン

絶対可憐チルドレン 1 (少年サンデーコミックス)
絶対可憐チルドレン 2 (少年サンデーコミックス)

 短期集中版の時から目をつけてたんですが、やっとこ単行本出ましたよ(単行本派なんで)。
 いやー面白いねえ。キャラが可愛いとかそんな事はもちろんとして、ちゃんとお話が面白い。いろんな作品のパロディ(オマージュって言った方が近いか?)を挟みながら、ヒーロー物の原点である「異形の哀しさ」を匂わせる描写も忘れずに入れていてグッド。
 正直、椎名高志の作品は「GS美神」は単行本買うほどじゃなかったし、「MISTERジパング」もあと一転がりで化けそうだったのに結局中途半端で終わっちゃったし、作家としては「つまんなくは無いけど、単行本買う程じゃない」と思ってた。コレを読むまでは。
 それほどビビッと来た作品です。つーか俺の中では昨日くらいにアニメ化決定しました。なので早く放映してください(落ち着け)。


 未見の人はただの萌え漫画とかロリコンとかの単語で括っちゃうんだろうけど、一人の漫画読みとしてきちんとオススメ出来ます。構図とか話の判りやすさとかテーマとかキャラの描き分けとかキャラ立ちとか(まあ絵は好き嫌いあるだろうけど)、漫画を構成する要素が水準以上のレベルで出来ていて、「漫画」としてお手本のような作りです。まあ個性があるかっちゅうと微妙な所ではありますが(いらん事言うな)。
 どちらにしてもこれだけ「エンターテインメント性があって」「メッセージ性があって」しかも「独りよがりにならず」仕上がってる作品って、そうそう無いですよマジで。

 3巻早く出ないかなあ。

  • 余談

 他の人の反応はどうだろうと思ってはてなD内で検索してみたらアホ程出てきました。皆見る目あるなあ(偉そう)。
 つーか真面目に作品論っぽいのとか書いてる人いるし。すげえ。