ありがとう

ありがとう

ありがとう

 タイトル、装丁、帯の藤島康介先生の言葉から「ははあ、コイツは泣かせる系の漫画だな?俺を泣かせられるものなら泣かせて見やがれ!」と思って買って読んでウエエエン。

 はい、これが天丼だよ!みんな覚えたかな?(by空想科学X)
 
 こちらはpixivやニコ動なんかで作品を発表しているという、yum先生の短編集。この作者さんは知りませんでしたが、結果から言うと大当たりで満足。
 
 特に一番最初の「言えなかった言葉」と一番最後の「森の中のジャジャ」が出色の出来です。
 「言えなかった言葉」の方は、ある程度の年齢の人の多くが感じた事のあるであろう、先に結婚する親友に対するモヤモヤをとても上手に描いて、なおかつ素晴らしいハッピーエンドに仕上げています。
 「森の中のジャジャ」はツイッターにハマった森の中の怪物と少年の交流を描いた作品。これなんかもう、途中からオチが読めるのよ。絶対にこうなるなー、こうなるなー、と思った通りにスジが進んでいくのに、既に泣かされてるんだもの。出来ておる喃。
 
 いやー、これは良い漫画を馳走になりました。

 今後もWeb連載を単行本化していく企画があるようで楽しみ楽しみ。