プラトニック・ホーム



 「ささめきこと」6巻と同時発売のいけだたかし先生の短編集。

 いけだ先生ってデビューは結構昔だったんですねえ。サンデーGXの「FADE OUT」以降しか知らなかったので、ビッグコミック系で短編描いてたのは意外でした。

 内容はちょっと物悲しくも暖かい短編の集まり。一回り以上歳の違う継母へ恋心を抱く少年を描いた「時計」、平凡に日々を闘い続ける主婦の姿を描いた「巴里の空 銃後の夢散る」あたりが好みです。余韻の残るラストがこの頃のいけだ先生の芸風のようですね。