こうかふこうか 3巻

こうかふこうか 3 (バンブー・コミックス)

こうかふこうか 3 (バンブー・コミックス)

 
 以下ホンのちょっとネタバレ注意。


 あーこれも1・2巻の時に感想書いてないですね。佐藤両々先生の漫画は結構安定してて面白いです。ちょっと艶のある描線も好み。

 こちらは、とことんツイてなくていつも生傷まみれのOL「福沢幸花」の受難っぷりと、触れる物全てを何故か壊してしまう同僚男性「岩井恭介」のクラッシャーぶりを軸に描かれる会社コメディ4コマ。


 …でした。2巻の途中までは。


 というのも2巻後半あたりから岩井→幸花のラブコメ展開になって、あまつさえ3巻では幸花の同僚にして友達の姐御系キャラ「亀山深紅みく」まで巻き込んでのラブコメ展開に。要は「深紅は岩井が好き」だけど「岩井は幸花が好き」で「深紅と幸花は親友」という、まーありがちと言えばありがちな状況に相成る訳でありますが、ところがぎっちょん。事はそんなステロタイプな枠に収まる話をハナウタ交じりでヒラリと超えてしまっておるわけですよブラザー?


 というのも…


 実はですね……


 このブログをご覧の皆様だけにお教えしますけど………



 恋する深紅姐さんが悶えるほど可愛いいいいいイヤッホオオオオオウ!!


 なんですよ。


 ミンナニハナイショダヨ?


 ちょっと補足説明しますと、「亀山深紅」というキャラは体育会系姐御キャラとして作られていて、もう一人の同僚で文化会系お母さんキャラの「鶴見真白」と共に、受難体質の幸花を保護・フォローする為の役どころなんですよね。質の違うお姉さん2人に守られる・愛される妹、ともいえる図式は微笑ましくて暖かく、そのへんがこの漫画の見所でもあったわけです。

 ところがそんな男前でサバサバした深紅姐さんが、事あるごとに幸花に被害を及ぼすクラッシャー岩井をぶっ飛ばして来た深紅姐さんが、色恋沙汰に興味為さそうな深紅姐さんが、幸花に嫉妬したり、岩井に逆ギレ告白したりするんですよ?


 ギャップ萌えは古典にして王道ですが、姐御キャラのソレはまさに至高。


 だって「俺の事好きだなんて気付かなかった」って言う岩井に対して、深紅姐さんったらもーこんなんですよ?


 


 はい乙女!ナイス乙女入りました!

 ちっくしょう可愛すぎるぜ深紅ねえさん!

 好きだ!!



 その他にも姉好きギャップ好きの皆様が「くはあ」となるコマは数あれど、無論これ以上は非公開。とりあえず上のコマでピンときたら本屋へマッハゴーです。


 あ、それと深紅と幸花それぞれの悩みや傷つきに、そっとフォロー入れる真白姉さんも凄くいい味出してます。良い娘さんです。ナイス黒髪眼鏡。

 あ、ちなみに主人公は幸花です。

 あ、最後に岩井君は悪気は無いと思うのですが男の敵です。お前が!お前がはっきりすれば誰も泣かないで済むんだよう!


 とゆーくらい感情移入してしまうほど盛り上がってまいりました。次巻も楽しみです。


  • 余談

 いや、こうやって次巻が楽しみな漫画が増えていくのはホントに嬉しい。

 ま、それが漫画という趣味がエンドレスで続いてしまう原因でもあるのですが。