この世界の片隅に 上・中・下巻
自分はマンガが好きです。大好きです。以前ちらっと書いたとおり、こちらのブログは「少しでも皆様と良い漫画が出会うための手助けになるといいなあ」という気持ちで細々と続けてきています。
そんな中、今日はまさにその理想形とも言うべき出来事がありましたので書き記しておきます。
まず読んだレビュー記事はSomething Orangeさんのこちらの記事。
まずマンガ好きの端くれとしてタイトルに惹きつけられます。
そしてその内容たるや、同じく「人と漫画の幸福な出会い」の手助けを目指す者として、最早嫉妬する気すら起きないほどに圧倒的に「読ませる」そして「読みたいと思わせる」文章でした。
そして本日早速3冊を一気買い&一気読み。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/01/12
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そして、読了。
…何だよコレ。これじゃあ、感想なんて書けっこないじゃないですか。
あのレビューを読んで、この漫画を読んで、一体どんな感想を書けと?
全ては完璧。完璧に過ぎるのです。
この漫画の素晴らしさも、それに対する海燕さんのレビューも、そしてそれによってこの漫画を読んだ
自分が目指した理想がここにあります。
創り手が紡いだ素晴らしい物語を、伝え手がその魅力を余す所無く伝え、そして受け手はその両者に感謝の意を表しつつ、たった一言を搾り出すのが精一杯なほどに、こてんぱんに物語に打ちのめされる。一人の漫画好きとして、物語好きとして、これ以上に幸せな痛みを自分は他に知りません。
ああもう、これ以上何を言っても蛇足です。あの物語とあのレビューで全て事足りているのですから、今更自分如きが殊更に騒ぎ立てる必要は無いでしょう。
だから最後にそのたった一言を搾り出し、この記事を締める事にします。
「漫画が好きで良かった。この物語に出会えて、本当に良かった」