漫画とテーマソングの話その2


 と言うわけで前回の記事が割と*1反応あったので続きを徒然に。


<その1>

純水アドレッセンス
純水アドレッセンス (IDコミックス 百合姫コミックス)
と、
UAの「ミルクティー」

 先日読んだ「純水アドレッセンス」に何が合うかぼんやり考えてたらコレが降ってきました。単にUAが好きってだけですけどね。あと純水というタイトルと劇中の雨のイメージが単にYAMAHAのCM*2を喚起させたとも言えますが。

 でも歌詞も中々に合うんですよ。

迷わないで 抱きしめて
やわらかい 頬寄せて
離れてても キスをして
ベランダの ミルクティー

うつむいたままでも
無理しなくてもいいよ

(歌詞より抜粋)

 ななおの真っ直ぐな所がこの歌の雰囲気とは合わないかも。どっちかというと松本先生に向けた歌ですね。


 で、るこ先生にはもちろんコレ。だって劇中に出てくるし。

パッヘルベルのカノン
 


 


 学生時代るこ先生が好きだったのが音楽教師というのは劇中に出てくる事実。で「多分その人はカノンが好きで音楽室でいつも弾いてたんだろうな。でもって、るこ先生はその姿に惚れちゃったんだろうな」とか妄想して、あえて重厚なオーケストラverではなくピアノソロverを選択する俺の芸の細かさに惚れていいんだぜ?…とかいう戯言はさておき、流石にお話にバッチリ合います。

 手元にこの漫画がある人は是非聴きながら薫子先生の話を読んでみてください。良いよ。



<その2>

栄光なき天才たち
栄光なき天才たち (1) (集英社文庫―コミック版)
と、
中島みゆきの「地上の星

 これはもうガチ。プロジェクトXが放映される遥か前からプロジェクトXってた素晴らしい漫画作品であるが故に。

つばめよ 高い空から
教えてよ 地上の星
つばめよ 地上の星
今何処に あるのだろう

(歌詞より抜粋)

 偉人や天才達の熱い人間ドラマが胸を打つ傑作です。ちょっと古い作品ですが、古本屋を探し回る価値は充分にあると信じます。

  • 過去記事

 →栄光なき天才たち 感想



<その3>

カミヤドリ
カミヤドリ (1) (角川コミックス・エース)
と、
筋肉少女帯の「再殺部隊」

 厳密に言うなら「カミヤドリ」はゾンビ物じゃ無いですけど、歌の内容と漫画のテーマが合ってたので。

 感情が残ったゾンビって事で井上和郎先生の「アンデッド」でも良かったんですが、漫画はかなりハートウォーミング+コメディ系ですので。でも着眼点としては歌と漫画で同じですね。

髪の毛も指も 思い出も骨も
砕けよもう一度闇に帰してやれ
恋人見つけても 心凍らせろ
目を伏せるな


…あのね あたしたち好きな人に
もう一度会うため歩いただけよ


(歌詞より抜粋)

  • 過去記事

カミヤドリ 4巻 感想
カミヤドリ 5巻 感想
神宿りのナギ 1巻 感想

 

<その4>

シートン第1章 狼王ロボ編
シートン 第1章―旅するナチュラリスト (アクションコミックス)
と、
イーグルスの「The Last Resort」


 人間に住処を奪われた気高い狼王の境遇と寂しげな曲調が合う。間奏のピアノパートが良いんだまた。

Brought the white man's burden down
Brought the white man's rain
(中略)
They call it Paradise
I don't Know why
You Call some place Paradise
Kiss it goodbye


白人達が重い荷物を降ろしたら
雨だって白人達の為に降るんだとさ
(中略)
どうして彼らがここを楽園なんて呼ぶのか
僕にはわからない
あんた達がそこを楽園と呼ぶなら
僕はこの土地にさよならのキスをするよ


(歌詞より抜粋)

 元々この曲自体がアメリカの先住民迫害や環境破壊を歌った曲なので、歌詞の内容的にもばっちり合います。ちなみに日本語はオレ意訳なのでまるっと信じないように。

 漫画、曲ともに傑作だと思います。どちらかしか持ってない人は足りない方を買って欲しい程に。

  • 過去記事

シートン第1章 狼王ロボ 感想

 つーか元々この記事内でこの曲に触れてますね。




 では今日はこんな所で。また気が向いたらやります。

 

*1:あくまで当ブログ比

*2:この曲が使われてた十ニ年前くらいのCM。雨の中に佇むバイクが印象的