安部窪教授の理不尽な講義 2巻


 

安部窪教授の理不尽な講義 2 (ビッグコミックススペシャル)

安部窪教授の理不尽な講義 2 (ビッグコミックススペシャル)

 おお、一応連載続いてたんだな(失礼)。あんまり2巻が出ないんで、てっきり連載止まってると思って今年のナツ100に乗せちゃったよ。

 お話は超常現象とかオカルトチックなものを安部窪教授がパワフルに解明していくというもの。振り回される学生二人が良いコメディ要素になってて面白い。

 教授が巨漢で尊大で自信家にもかかわらずイヤミに写らないのは、決して全てを否定するわけではなくて研究対象として真剣に見る姿勢があるからだと思います。

 また、ラストに「解明しきれないもの」を残す話が稀にあり、そのあたりが自分的にとってツボ。オカルト的なもの、不思議な物はTVやなんかでワイワイ騒ぎ立てるものじゃなくて、日常のどこにでもスルリと紛れ込んでいるという感覚。

 自分が日常ベースのSFや妖怪ものの漫画が好きなのも、そういう感覚が好きだからなのかも知れません。

 何でもかんでも分析・統制された四角四面の世界より、ちょっとくらい曖昧でフシギな世界の方が楽しいです。きっと。