ささめきこと 1・2巻
- 作者: いけだたかし
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/12/22
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- 作者: いけだたかし
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
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同性の親友、汐(うしお)に片想いする純夏(すみか)という女子高生の物語。
ああ、いいねえコレ。
黒髪長髪眼鏡って外見からもっとクールなキャラかと思ったんだけど、主人公の純夏が結構暴走妄想入ってるキャラで、汐への言いたいけど言えない気持ちを抱えながら七転八倒する様が時にコミカルに、時に切なく描かれています。「近くにいるのが嬉しくて、離れるのが怖いから言えなくて」なんてのは有史以来何百回と繰り返されてきたベタシチュエーションなわけですが、やはり良いものは良い。
以前「マルスのキス」の感想の時にも書きましたが、可愛いというフィールドにおいて「恋する乙女」はいつだって無敵なのであります。
また、表紙絵からもっと落ち着いた話かと思ったら結構コメディ部分のノリも良くて、作者さんのセンスを感じます。メイン二人以外のキャラ達も活き活きと描かれていて、読んでいて楽しい。同性への恋愛感情というテーマを背骨にした学園コメディといった所でしょうか。
2巻の終わりからは汐の気持ちも明らかになりつつあり、次巻では一ヤマありそうな予感。
表紙絵の流れを見る限り4巻で終わりそうな雰囲気*1なんですが、さてさて。
結末がどうあれ、これは是非ハッピーエンドがいいなあ。登場人物達が皆良い子ばっかりなので、皆に幸せになって欲しい。そんなワガママが出るほどに感情移入させてくれる、非常に丁寧に描かれた人物描写がグッド。いい仕事してます。
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*1:1巻は春、2巻は夏。あとは秋冬で終了?しかも物語の実時間も表紙絵に合ってる。芸細かいなあ。