まちまち 2巻


まちまち (2) (アクションコミックス)

まちまち (2) (アクションコミックス)

 あああああああああああああああああまずっぺえええええええええええええええ!

 (訳:甘酸っぱいなあ)


 いやもうホント、かがみセンセの漫画は何でこんなにキュンキュンするかね。かがみふみを先生と犬上すくね先生の漫画を人前で涼しい顔で読める人には勇者の称号を与えても良いという法律をとっとと作ったら良いと思います。


 こちらは以前紹介した「ちまちま」の反対の設定で、背の大きい女の子と小さい男の子の恋愛もの。背が低い事をコンプレックスに思う高校生「古賀君」と、逆に背が高い事を気にする「高木さん」が付き合う事になり、恋人同士としての色々な経験を重ねていく物語。2巻完結。

 設定柄、身長差によってギクシャクするエピソードが多いですが、基本はラブラブの上にラブが付く悶死描写のオンパレード。そもそも主人公の二人が赤面しすぎでヤバい。登場コマの半数以上は赤面してるんじゃないか?付き合い始め、って事もあるんだけど、事あるごとにカッカカッカ、ポッポポッポしまくります。そんな二人が可愛くてたまりません。

 2巻ではコンプレックスの話もほぼ一段落して、ファーストキスをしたり古賀君の部屋で二人きりになったり勢い余って押し倒しちゃって拒否られたり仲直りしたりの、実にベタな展開。なんですかそのレールに乗ったような特急ラブトレインっぷりは。ちくしょう!可愛いじゃないか!

 そう、普通これほどベタなラブ展開されると萎えるものだけど、かがみ先生独特のの柔らかい絵柄のせいか、なんだか「ケッ」って気持ちにならないんですね。安心してニヤニヤ見守っていられるというか。こういう雰囲気作りが出来る能力って実は結構稀有だったりします。


 主人公以外のキャラ的では「高木さん」の友人「小雪」が特に良かったです。特に1巻ラストのちょい百合バナシとか、2巻ラストの先生とのほんのり恋バナとかが出色の出来でした。自分をコントロールしてるようで既にきっちり陥落している小雪が可愛い事可愛い事。


 高校生の初々しい恋愛を読んで、久しぶりにあの頃の気持ちを思い出してニヤニヤキュンキュンしたいなアなんて思ってる人には是非オススメ。

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 前作「ちまちま」もあわせてどうぞ。悶えるぞハート。

→「ちまちま」感想