いいんちょ。 1巻

「どうだ諸君ッ!委員長は好きかーー!」

いいんちょ。(1) [Gum comics]

いいんちょ。(1) [Gum comics]


 全国20万人*1の委員長属性の皆様こんばんは。はいこんばんは。

 のっけから身も蓋も無いアレで恐縮だが、これはつまりそういう漫画なのである。「ウジ虫共!貴様等は委員長を愛するか?」と問われれば、即座に「生涯忠誠センパーファイ!!ガンホーガンホーガンホー!」と答える、愛すべき同志諸君の為に綴られたステキ委員長漫画である。


 はっきり言ってこの漫画の中には思想は無い。思春期の感情の機微を捉えた深い描写も無い。ましてや、人生にとって指針となるような矜持など、到底望むべくも無い。しかし、それを補って余りある委員長萌えがこの漫画にはみっちり詰まっている。誤解を恐れずに言うなら、この漫画は既に萌えと言う名の暴力だ。そして読者はただその甘い暴力に身を任せれば良いのである。

 「たまにはこういう、ただただ甘ったるい萌え漫画を読んでもいいじゃないか。にんげんだもの。」いっそ、そのくらい開き直って読むのがこの漫画には相応しい。


 それではこの漫画がいかに暴力的か、チラリと検証してみよう。

 まずは主要キャラの1ショット。

 



 ご覧の通りメインキャラ全員が「メガネ」で「おでこちゃん」で「ツリ目」で「委員長」!!

 これを暴力といわずして何と言おうか。余りにも、余りにも特化しすぎている。以前から眼鏡っ娘スキーである事はブログ内で公言してきたし、折に触れ「おでこちゃん」が好きということも書いてきた。そんな自分にとって、この設定はピンポイント過ぎて小槍の上でアルペンダンスを踊ってしまいそうな程。自分の妄想が紙に印刷されているような既視感さえ覚える。ああ、こんなに幸せな事があっていいのだろうか。

 さて、メインとなるこの6人は中学1年生で、もちろん全員が学級委員長。あとは一番上の「委員長は好きかー!」というセリフを抜き出した委員長大好きな変態生徒会長(男)を加えた7人を軸にお話が進行します。基本的なストーリーは生徒数が急増して風紀が乱れてきた学校を、この6人が建て直そうとするお話。ただし、あくまでも萌え主体のコメディなので6人+生徒会長のドタバタ劇に仕上がってます。若干パロディ寄りなのが気になりますが、基本的にはコメディ部分も面白く、また時折アクション描写(含むパンチラ)なんかもあって読んでて目に楽しい。ま、委員長達が画面に出てきてるってだけで楽しいんですが。


 さて次に、委員長というジョブにとって「優等生」又は「お節介焼き」又は「ツンデレ」のいずれかのスキルの装備が必須であることは紳士諸君には説明するまでもないと思う。そして実際、6人ともが成績優秀な学級委員長であり、その意味において「優等生」なのだが、6人のなかでも中心人物である「一橋はるか」に至ってはその上に「ツンデレ」まで取得しているのだから恐ろしい。

 こちらがその証拠画像。


 


 …ヤバすぎる…!


 「SKET DANCE」のヤバ沢さんならずとも「チョーヤバい」と言ってしまう破壊力。眼鏡とおでこちゃんが好きな自分にとって、この赤面するはるかちゃんは余りにもツボ。あーもー可愛い可愛い可愛い!


 更に、委員長達のブルマ姿もスク水姿も収録の上、2年生の天然おバカ娘系の委員長まで登場するというのだから、実にサービス精神旺盛。グッジョブにも程がある。

 というわけで委員長属性の方で未読の方はマッハで購入する事をオススメ。「エヴァ」で洞木ヒカリに萌えた貴方、「ななか6/17」で雨宮に萌えた貴方、「こわしや我聞」で鬼怒間会長に萌えた貴方、その他諸々のいいんちょに萌えた貴方、悪いことは言わない。この漫画を買って読んでみましょう。
そこは既に委員長と我等の蜜あふるる約束の地です。


  • 余談

 えー、なんかアマゾンさんで注文するときに連打してしまったらしく、2冊届いてしまいました。だが後悔はしない。するはずが無いのだ。

 ちなみに上の2冊は委員長漫画の偉大なる先達、山名沢湖先生の「委員長お手をどうぞ」。こちらは萌え分は少ないかも知れませんが、山名先生独特のふわふわした楽しさに溢れた良作です。

委員長お手をどうぞ 1 (アクションコミックス)

委員長お手をどうぞ 1 (アクションコミックス)

委員長お手をどうぞ 2 (アクションコミックス)

委員長お手をどうぞ 2 (アクションコミックス)


 

*1:推定