配達あかずきん 1巻

「本屋の謎は本屋が解かなきゃね!」

 最初っからぶっちゃけちゃいますと、久世番子センセの小冊子が欲しくてついカッとなって買った。後悔はしていない。いやね、「番線」とこの漫画についてる応募券で貰えるって話なんで…つい、ね。それに「暴れん坊本屋」と「番線」しか読んだ事なかったんで、他の漫画はどんなもんじゃろと思いまして。

 さっきの「後悔はしていない」という言葉通り、結論を言うと結構面白かったです。

 内容は書店員の杏子さんとバイトの多絵ちゃんが本屋を舞台に起きるちょっとした謎や事件を解決するという一風変わったミステリー物。杏子さんは仕事出来て頭も切れるしっかり者、多絵ちゃんは不器用だけど勘の良い明るい娘。理論型と天才型がそれぞれのいい所を発揮しながらもつれた紐を解いていくのが中々に面白い。また全て1話完結でお話が進むので、サクサク読めて良い感じ。

 ミステリーとは言いつつも血なまぐさい話はほとんどなくて*1、たいていが「ちょっと良い話」で着地するあたりが良い意味でヌルくて心地よい。

 あと主人公の一人、杏子さんが眼鏡っ娘だし(またそれか)。しかも髪アップにしてる眼鏡っ娘だし(しつこい)。眼鏡と後れ毛のコラボレーションってのはですね、ホントヤバいくらいツボ。杏子さんがもう少しツン系だったらストライク過ぎて五体当地してる所ですよ。モズグス様風に。


 お話的には「六冊目のメッセージ」が特に良かったです。病床の黒髪少女、本が繋ぐ絆。…いいねえ。


 1巻って事は続きも出るんだねコレ。続刊も買おうっと。


  • 余談

 で、件の小冊子の話ですが、これがどうやら新書館さんに見事に一杯喰わされたようで。応募券2枚だけ送れば貰えるかと思ったら、「郵便小為替300円同封ノ事」ですって奥様。まあ怖い。まーね、冷静になって考えれば全プレなんて元々そういうもんですよね…。
 もちろんここまで来て引き下がれないんで申し込みます。折角なんで届いたら感想でも書きましょかね。

 

*1:少しはある