眼鏡なカノジョ
- 作者: TOBI
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/03/12
- メディア: コミック
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「ヒロインは全員眼鏡な女の子!」
という身もフタもない惹句がオビに書いてあるこの漫画。そしてこのタイトル。もはや眼鏡っ娘好きを山本リンダというか狙い撃ちというかピンポイント狙撃というか山猫は眠らないというかワンショットワンキルというか殺る気マルダシの商品構成。
あのな、こちとら伊達にン十年も眼鏡スキーやってねえんだよ。伊達じゃねえんだよ。眼鏡なだけに(←したり顔で)。
こんなあからさまな釣り針に引っかかるほど俺は耄碌しちゃいねえ。というわけでありのままを話すと先ほど読了した。何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をしたか解らなかった…。もっと恐ろしいものの片鱗を(以下略)
結論から言うと非常に面白かったです。つーか眼鏡っ娘ばっかりのショート集なんて反則だわー。正直Yahooコミックで2・3話読んでたんで出来が良いのは知ってたんだけど、コミックスで読んでも粒ぞろいのナイス眼鏡。作者のTOBIさんって眼鏡っ娘好きのツボをつくのがやたら巧いんですけど。根っからの眼鏡スキーと見た。
ではこの先は各話の感想なので読んでない人は回れ右。ちなみに眼鏡っ娘好きで未読の人は本屋に走るが吉。損はしない。
・第1話「かけず嫌い」
表紙で一番大きく描かれてる娘の話。あーこの娘は小悪魔ですね。完全に弄ばれてますね後輩君。もーいいから一生弄んでもらいなさい。それも一興。
・第2話「外して二人」
ショートカット+眼鏡は良いね。リリンが生み出した(以下略)。ヒロインの赤面顔がとても可愛い。照れ顔を巧く描くというラブコメ漫画家の必須条件をバッチリクリア。お美事にござりまする。
・第3話「見えない絆」
スポーツ少女の眼鏡も良いですねえ。こちらは勝気+ショートカット+眼鏡。そしてラストの泣き顔とのギャップに陥落させられる。構成グッジョブ。
・第4話「伊達男作戦」
これはどちらかというと男の方が主人公かな。こちらのヒロインは知的+ポニテ+眼鏡。図書委員とか司書さん系ですね。眼鏡屋さんだけど。自分の行きつけの眼鏡屋にも是非一人欲しい逸材。年に1度は眼鏡買いに行くね。
・第5話「空色めがね」
ヒロインはビン底眼鏡+おかっぱの学級委員。最初はこの造形は無いだろー、と思ったけど、最後まで読むと可愛く見えてくるから不思議。良い娘です。世話焼きっ娘はいいねえ。でもどちらかというと男の子の方の心境の変化に萌えるべきお話かも。
・第6話「透き通る心」
こちらは既に恋人同士になってる二人のお話。甘酸っぱいのう。甘酸っぱいのう。ベッドで相手の事を想って一人悶える*1女子ってのはなんでこんなに破壊力あるかね。
・第7話「かけた魔法」
この話のヒロインは完全に予想を裏切って小学生。男の方は大学生。おいおいヤバくねえかコレ、と思ったら「ちょっと良い話」で締めてくれました。巧いね。
・第8話「曇ぬくもり」
最終話にして俺的ベストエピソード。主人公の男に冷たくあたる黒髪長髪優等生が最後に見せる赤面がとんでもなく可愛い。避けたり冷たかったりしたのは、その男子の前では昔の赤面癖が出ちゃうから、って設定が素晴らしい。
あえて言おう!「なんというツンデレ!」と!
ラスト2頁の赤面、「手…握るなんて…なに…何それ…無理…」というセリフ、曇る眼鏡、全てが彼女の気持ちを物語っております。あーもー可愛い可愛い可愛い可愛い!
そうか、曇る眼鏡ってこんなに萌えるのか。明らかにフォロワーが出るであろう目ウロコ漫画表現。コレを開発しただけでもスゲーよこの作者さん。
というわけで思う存分転がさせて頂きました。1巻で終わっちゃってるのが惜しすぎるクオリティ。この人にはまたどこかで眼鏡っ娘漫画書いて欲しいなあ。
*1:エロい意味にあらず