戦国戦術戦記 LOBOS(ろぼす) 1巻
「――今は昔――
戦が世を動かした そのただ中において
己が腕のみを頼み 主を持たず
いずこなりとも加勢せし 傭兵集団があった
―その名を『
- 作者: 秋山明子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: コミック
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シリウスで1回だけ読んで面白かったんで単行本出たら買おうと思ってた漫画。やっと出たので早速読了。
時は戦国。主人公「市蔵」は一騎当千の強者が集う傭兵集団『狼』に所属する若者。彼の元にやってくるのはいつも奇妙な依頼や無茶な依頼ばかり。
「次期当主の跡目を決める試合に出場し、わざと負けよ」
「千人の敵に囲まれ火を掛けられた砦から味方の兵達を逃がせ」
「軍勢の通り道にある小さな村を略奪から守るため、進軍をたった一人で止めよ」――いかに並外れた体術と智略を持つ「狼」の一員といえど、果たして市蔵は逆境をひっくり返し、依頼を完遂する事が出来るのか?
否!その能力を持った者こそが「狼」なのだ!
戦国戦術絵巻、ここに開幕!
あらすじはそんな所。
アクションの部分と智略の部分が良いバランスで描かれていて、中々に面白い。描きたいポイントを絞り、各章を1〜2話程度でまとめるという構成もグッド。また、各章の依頼主達の生き様が物語に熱を加えていて、そこらへんが燃え所になってます。
ぶっちゃけて言っちゃうと「墨攻」みたいな話なんだけど、こういうお話は好き。逆境をどうやってひっくり返すのか、次はどんな手が飛び出すのか、読んでてワクワクします。また構図の取り方とか話の展開も分かりやすく、読んでて「?」という事がありません。作者さんは新人との事ですが、丁寧に描かれていて好感が持てます。
異能の力とかトンデモ忍術とかが出てこないのも良いですね。ああいうのが出てくるとすぐにバトルマンガになっちゃうからなー*1。
今後の展開に期待。続巻も買いです。
*1:それはそれで面白いんだけど