ギミック! 8・9巻

 

ギミック! 8 (ヤングジャンプコミックス)

ギミック! 8 (ヤングジャンプコミックス)

 
ギミック! 9 (ヤングジャンプコミックス)

ギミック! 9 (ヤングジャンプコミックス)

 最終巻。いやあ、意外とあっさり終わっちゃいましたねコンテスト編。まあ野間渕がラスボス(ってオイ)ってのは出てきた瞬間に読めましたけどね(自慢する程の事じゃない)。

 最後に野間渕やら黒幕のジジイが改心する所も「○○勝負もの」の王道ですなあ。最後までお約束を破らない構成は逆に清清しい。

 以前の感想でも書いたけど、金成陽三郎って「金田一少年の事件簿」のイメージが強くて、推理物以外の漫画書けないと思ってたんだけど、割とフツーの漫画も書けるんだなあ、ってのが全体の感想。決してつまらないという意味ではなくて、ごく普通に読めるエンターテインメントとして仕上がってました。あとは個人的に手先を動かすのが好きなんで、こういうSFXの仕組みを解説した漫画は読んでて非常に興味深いです。

 で、まあ最後に一言だけ言わせてもらえば、紋音ちゃんに「マットペイントの超天才」というスキルを付けておきながら今ひとつ生かしきれていなかったのが辛いかなあ、と。というかぶっちゃけ紋音ちゃんをもっと出してくれ、と。そういうことですよ。


 「主人公の座は永瀬公平に渡しても良い。だが貴様らの魂は眼鏡っ娘のものだ!」


 ハートマン軍曹もかく語ったとか語らないとか。というわけで次回作は紋音ちゃん主役で宜しく(結局それかい)。