連休終了と趣味に関する戯言

 気が付きゃもう3連休も終了。過ぎてみりゃ早いもんだ。つーか何処も行ってねえ。本屋巡りとレンタルビデオ屋と玩具屋に行ったくらいか。雨降ってたんで釣りも行けなかったし。

 で、何が言いたいかというとインドア最高という事です。
 もうね、長期休暇終わると判で押したように「何処か行った?」とか聞くのやめにしましょーよ。どっこも行かなくてもいいじゃん。本人が楽しいんだから。

 幸い、アウトドアの趣味もインドアの趣味も持ってる為に暇で暇でしょうがないって事はまず無い。外に出れなけりゃマンガもゲームもプラモもDVDも未処理在庫が豊富にあるんで逆にどれから手をつけて良いか迷うくらいだ(ちなみにTVはほとんど見ない。よっぽど見たい番組は別だが、そうでない番組でもなんとなく見れてしまうので時間が勿体無いと感じてしまう)。

 趣味ってのは大別するとアウトドア派とインドア派に分かれるだろうけど*1、世の中に極めて緩やかながら「アウトドア=善・健康的・明るい」で、「インドア=悪・不健康・暗い」みたいなイメージがあるように見受けられる。
 例えば海外旅行が趣味の人が漫画が趣味の人に向かって「ダメだよー。漫画ばっかり読んでちゃあ。もっと外に出なきゃ!」と言うのは不自然ではないが、その逆で「ダメだよー。海外旅行ばっかり行ってちゃあ。もっと中にこもらなきゃ!」って言うのは不自然だ。

 「職業に貴賎なし」だったら「趣味だって貴賎なし」だ。趣味に貴賎をつけるならば小説家や漫画家や映画監督は賎民の為に必死で作品を産み出している事になってしまう。どちらかがどちらかを笑う事などハナから馬鹿げた話。アウトドアにはアウトドアの、インドアにはインドアの良さがある。にもかかわらず「折角の連休なんだから何処か行けば良いのに…」なんてのは大きなお世話。逆に「折角の連休なんだから何処か行かなきゃ」なんて思う人の方が窮屈な考え方なんじゃないの?

 趣味ってのは楽しい事が大前提。コミュニケーションや話題作りの為だけに楽しくもない事をやっても仕方が無いし、ましてや社会的対面の為に趣味を選ぶなんて言語道断。罪にならない限り何やったっていいじゃない。自分の趣味に胸を張れないのは、自分を否定してるのと同時にその作り手側も否定してるって事。さんざん楽しませてもらっといて、そんな失礼な話はありません。


 というわけでこの連休中何処へも行ってない方は明日「何処か行った?」って聞かれたら「インドア最高!インドア最高!」って答えましょう。そろそろ、インドア趣味のイメージを変えなければいけません。


 あ、ちなみにアウトドアももちろん最高です。アウトドア否定派ではありませんので。

  • 余談

 つーかさ、未だに犯罪者の報道で「容疑者の趣味はアニメ・漫画で/2chで/ブログで」とか言って偏向報道すんのやめてくんねえかな。趣味がどうだろうとやる奴はやるよ。逆に「容疑者の趣味は草野球で/山登りで/スキューバダイビングで」とか言ってみろよ。趣味で人の人格まで疑う人間の人格こそ俺は疑うよ。まあそういう報道のほうがウケは良いんだろうけど、それって結局ひとくくりにして見下して「怖いねえ。危ないねえ」って言いたい人間が多いって事でしょ。サル山のサル状態。自分の方が上にいると思って安心してる。たとえ100万人の他人を否定したって自分一人肯定できないのにね。
 人権の話でも同じような事書いたけど、外国人だろうが老人だろうがサッカーが趣味だろうが漫画が趣味だろうが、クソ野郎はクソ野郎ですよ。

 なんで周辺情報で人格まで埋めていこうとするんだろう。「人間が一番怖いのは未知のもの」って話を聞いた事があるけど、そうやって安易にカテゴリー化するのも出来るだけ早く・簡単に「既知のもの」にしたがる為かも。でもそれって判断としてはひどく怠慢だし、勘違いの危険性も高いんだけどなあ。

*1:この場合はアウトドア=屋外、インドア=屋内、程度の意味