おーいお茶
おーいお茶ってあるじゃないですか。伊藤園の。あれって横に一般公募の短歌とか書いてありますよね。アレつい読んじゃうタチなんですが。
今日はそれで面白いのを見つけたんで紹介。
「幸せに なれと言うなら 側にいろ」
…切なさこの上ないぜ……
しかも詠んだのが29歳の女性だっつうんだから、もう情景が目に浮かびますよ。つまり他の女と結婚が決まった片思いの相手に「君も早く幸せになれよ」って冗談っぽく言われた時の心情に間違いないわけで。しかも「側にいろ」という命令形から情念の濃さがにじみ出てるわけで。誰か!誰か早くみゆき姐さん*1呼んできて!って感じですよ。
「どう思う?」なんて視線の先
愛され人が佇んでた
「そうね 二人 とても似合うわ」一晩中 泣いて泣いて泣いて
気が付いたの
友達なんかじゃないという思い一晩中 泣いて泣いて泣いて
わかったのに
一番先に知らせた友達が
あたしだなんて 皮肉だね
中島みゆき「慟哭」
- 余談
別に茶化すつもりは無かったんですが。五七五でこれだけ完璧に伝えきるなんて、短歌として非常によく出来てるなあと感心した次第。