鶏が先か…


 「鶏が先か?卵が先か?」


 長年論じられてきたこの問題に、遺伝子学者と哲学者と養鶏業者の3人が遂に結論を出した。


 答えは「卵が先」だそうです。ソースはこちら


 確かにスジは通ってるな…。でも折角哲学者と養鶏業者も人選に入れてるのに遺伝子学者の意見のウエイトが高いような。哲学くさい答えも結構好きなんですが。



以下会議風景妄想。

遺伝学者「鶏でないものが成長過程で鶏になる事はありえない。故に鶏でないものが産んだ卵が突然変異で鶏の卵だったと考えられる」


哲学者「なるほど生物学的にはそうかも知れない。しかし鶏の卵を産んだ「鶏でないもの」が鶏たろうと思って鶏の卵を産んだとしたら、彼女は精神的には既に鶏なのではないか?」


遺伝学者「我々は生物学的な事実の話をしているんだ。精神論は関係ない!」


哲学者「肉体と精神を完全に区別できるとでも?君の好きな生物学的な話で言えば『筋肉トレーニング後の自分の姿をどのようにイメージするかで、同じメニューをこなしても筋量が違う』というのは事実だと聞いているが?」


遺伝学者「確かにそうだが我々が話しているのは一個体で完結する筋肉の話ではなくて、進化というもっと大きな流れの話だ。鶏は死ぬまで鶏で、これは変わることが無い!それが事実だ!」


哲学者「それでも鶏たろうとしたのはその親の「鶏でないもの」であり、精神的にはそこで鶏になったと考えるべきではないのか?」


遺伝学者「どうしてお前らは進化論に意志を持ち込むんだ!それは科学ではなく、ただのロマンティシズムだ!」


哲学者「科学的事実だけで世界を全て説明できると思っているのか?思いあがりも甚だしい!」


遺伝学者「何を!」


哲学者「何だと!」


養鶏業者「まあまあお二人さん、とりあえずウチの自慢の鶏で作った親子丼でも食うかね。そうすりゃきっとくだらない疑問なんて忘れちまうさ」


たぶん、三人とも、正しい。


  • 余談

今回のニュース自体が「長年の水掛け論に遂に結論を出した」というユーモア的なトピックなわけですが、こういうの結構好きです。