コミックマスターＪ最終巻

コミックマスターJ 13 (ヤングキングコミックス)

終わりましたー。

　メインのストーリーは、超絶テクニックを持つフリーのスーパーアシスタント「Ｊ」が、休載の危機にある漫画家の代わりに500万の報酬と引き換えにその本人の漫画以上に面白い代原を仕上げる、という物。いわば漫画家版のブラックジャックみたいな感じ。基本ギャグ漫画ですが。
　ただＪが作者の魂を感じた漫画の仕事しか引き受けない事とか、漫画業界の風刺的な内容とか、時折漫画バカにとって結構アツい内容があったりして良かった。古本チェーン「ブックガイ」の話とか、万引き犯を断罪する「キラー店長」の話とか良かったなあ。

　しかし正直長すぎた感はあって、Ｊの描いた漫画が世界を破滅させるとかなんとか言い始めた頃から一寸面白さが落ちる。こんな荒唐無稽にしちゃって最後はどうやってまとめるのかなあ、と思っていたら結局落ち着くところに落ち着いてまあ良いかな、と。　なんだかんだ言って最終巻は結構アツかったし。

　同作者のアクメツも通して読んでみたいんだけど、巻数結構出てるみたいだしいきなり買うのは一寸なあ。漫画喫茶でさわりだけ読んで決めるか。

• 余談

　漫画集めるの好きな人なら判ると思うけど、最終巻って「終わっちゃって寂しい」って言うのと「これでもう集めなくて済む」って言う２つの気持ちが大なり小なりあるなあ。特に大長編とか途中で失速した漫画は後者が強いんだけど。