赤い花束 - それはロックじゃない

　６年ぶりの高橋留美子の短編集。相変わらずクオリティ高い。サン（略）に連載中の犬夜（略）んてこれに比べれば月と（以下自粛）。ホントに同じ作者なのっていうくらい面白い。

　掲載の６編全て面白いのだけど、表題作の「赤い花束」が特に良い。涙腺弱い人は泣いちゃうだろうなコレ。俺もちょっとウルッと来たもの。

　この人絶対青年誌の方が向いてると思うんだけどなあ。月イチ、いや隔月でも良いんで短編描いてくれないかな。

　以下、各短編から印象に残ったセリフ抜粋。読んだ人だけが楽しいシステム。

日帰りの夢：「心配してたのか？」「当たり前でしょっ！」
おやじグラフィティ：「ナンバーワンホストになりたいな」
義理のバカンス：「なんか戦友みたいで」
ヘルプ：「私は――ほめられたかったのか？」
赤い花束：「おれはおまえに花を贈った」
パーマネント・ラブ：「←翼の折れたエンジェル」

　ほら、読んでない人はわかんないでしょ？というわけで読むといいと思います。

短編集第一弾、第二弾も強力にオススメ。