「どろろ」実写映画化!

 らしいじゃないですか。ソースはこちら。

 いやー大・大・大好きなんスよどろろ。万一未読の人がいたら「とりあえず読め」としか言いようが無い。もう敵味方含めてキャラの魅力がハンパない。
 
 力を求めるあまり我が子を魔物に捧げた醍醐影光の弱さも、復讐すべき相手を目の前にしながら結局殺せなかった百鬼丸の苛立ちも、強がって男の子として生きざるを得なかったどろろも、全てが愛おしい。手塚治虫という漫画家はどうしてこんなに人間を描くのがうまいのか。

 第一百鬼丸が色気ありすぎ。普段はクールなのに体の一部分を取り戻した時のはしゃぎっぷりときたら、男の俺も激萌えですよ(ヲイ)。まあそれは半分冗談として(半分!?)、目が見えるようになっただけで大はしゃぎする彼を見てると、五体満足の自分がつまんねー事でぐじぐじ言ってちゃあバチ当たるな・もっと気張んねえとな、などと至極当然の事も思うわけで。良い漫画ですよマジで。


 ああ、映画の話でしたか。えーと、主演は百鬼丸役が妻夫木聡どろろ役が柴咲コウですか…。


って配役の時点で超ネタバレしてんじゃんコレ!*1


 制作費もスゲーしニュージーランドロケだし、まさかロードオブザリングの2匹目のどぜうを狙ってるんだとしたら殺スよ。和製本格ファンタジーとかいって。(って書いてたらニュースの記事に「ロードオブザ…」「ハリポタ」に挑む世界的に注目の作品になりそうだ、とか書いてありますね。うん、鉄板で無理。)
 あとタイトルの「どろろ DORORO」は何とかならんのか。ローマ字DA・SA・Iからやめれ。「ULTRAMAN」かっつうの。「MOTTAINAI」かっつうの。
 更にプロデューサーが「平和のメッセージがうんたら」とか言ってるけど「どろろ」のテーマって平和か?確かに戦国の世が生み出した悲劇ではあるけど、俺は「冒険活劇+人間の弱さ+それでも生きようとする強さ」だと思うんだが。もっと言うとこのお話の悲劇の全てを、とりあえず「戦争のせい」にするのは余りに安易じゃねえか?テーマはもっと根源的な人間の弱さ(そしてそれ故の愛おしさ)じゃないかと思うわけですよ。
 「世界に一つだけの花」もそうだけど反戦だ反テロだって言えば受けると思ったら大間違いですよ*2
 まさか駄目押しで百鬼丸どろろのキスシーンとかねえだろうな。あったら怒るよ。
 

 うーん、不安だ。まあいずれ怖いもの見たさで見ることになるんだろうけど(間違っても映画館には行かんが)。監督さん初め製作サイドの皆様、原作が好きだったら原作ファンを怒らせるようなもの作らんで下さいよ。頼むから。

  • 余談

 そういえば「デビルマン」まだ見てねえや。漫画版はいわずと知れた超傑作なわけですが、聞く所によると映画版は既に伝説レベルだとか。

 デビルマン好きな友人が封切り早々に映画館まで見に行ったって言うんで「どうだった?どうだった?」って聞いたら、

…確かに魔界だわ、あれは

とポツリと言った、そんな映画。

 うーん、余計見たいなあ。暇で暇で死にそうなときにレンタルで見よう。TVでやらなさそうだし。

*1:漫画版ではどろろが実は女の子だってのはラスト近くなってからわかる話

*2:世界に一つだけの花」は反戦じゃないと思うんだけど…一体どのへんが反戦なの?